劇団四季は4月7日より積水ハウスミュージカルシアター四季劇場「夏」(東京大井町)にて、ディズニーミュージカル「リトルマーメイド」のロングラン公演を行う。
このミュージカルのヨーロッパ版演出補クリスチャン・ダ—ハム氏、主演候補キャスト、劇団四季制作担当者による制作発表会が1月28日都内ホテルで開かれた。
「人魚姫」から発展した「リトルマーメイド」といえば、既にアニメ映画が2008年のブロードウエイで舞台化され、ヨーロッパ版も制作されているが、劇団四季版はこのヨーロッパ版を更に進化させたものになるという。
ダーハムさんは人物描写では「リトルマーメイド」の王女アリエルを単なる女の子ではなく、「力強く、独自に世界に挑戦する女性」として描き、海の王トリトンも娘を手放す父親としての心の格闘に悩む姿をしっかり伝えるという。
また、舞台技術面ではアリエルの住む海底世界を三次元的に表現。照明で水の動き、「フライング」ならぬ「スイミング」で髪の毛は上向かって流れるなどハイテクを駆使し、彼女の憧れる地上世界は二次元でポップに表現する。(蛸の怪物のような)海の魔女アースラは最大6名のキャストで舞台全面にその存在感を表すことになる。
ロングランに備え、アリエル役、エリック役共にダブルキャスト。
公演中に国内の観客ばかりではなく、海外からの観光客も誘致するよう既にビジネスクラスの座席ポケットには英文の案内が手配済みだ。
ストーリー
海の王トリトンの末娘アリエルは、航海中の船に乗った人間の王子エリックに一目で恋に落ち、その船が難破するや浜辺までエリックを運び唄いながら必死で介抱する。気がついたエリックの脳裏にはアリエルの美しい声が焼きつき、その声の主を探し求めると決意する。
アリエルは海の魔女アースラに誘惑され、美しい声と引き換えに人間の姿になる。王宮に誘われたアリエルは声を失ったためにエリックに自分が彼を救い、彼の憧れる歌声の持ち主だと告げることが出来ない。アースラと契約した三日間の期限が迫る中、エリックはアリエルにキスできるだろうか?
2013.1.31 掲載
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