いわき病院事件原告弁論書
本報告書は、平成24年3月に原告矢野啓司と矢野千恵が高松地方裁判所に提出した、専門家による鑑定意見書を踏まえた、原告意見書です。裁判所に提出した文書から、裁判の直接関係者以外はデイビース医師団を除いて関係者の氏名をマスキングしてあります。
目次
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1、野津純一の入院と殺人の経緯
2、事件の結果予見性(リスクアセスメント)
3、殺人事件の結果回避可能性
4、野津純一の統合失調症とリスク
5、暴力既往歴のある統合失調症患者のリスクマネジメント
6、渡邊朋之医師のリスクアセスメント不在
7、精神科医療の社会的信頼
8、精神科医師の市民に対する責任
1、渡邊朋之医師の患者の履歴を無視した精神科臨床医療
2、渡邊朋之医師は野津純一が統合失調症であることに確信を持たなかった
3、渡邊朋之医師の診断と治療方針の誤り
4、第2病棟とアネックス棟の看護体制に不備があった
5、渡邊朋之医師の組織管理の問題
6、野津純一の苦しみを放置し生活の質(QOL)を低下させた無関心な医療
1、医師の裁量権を頼りにした無謀な処方
2、抗精神病薬とパキシル中断後に病状観察が不足した
3、アキネトンに代えて生理食塩水をプラセボとして注射し続けてQOLを損ねた
4、インフォームドコンセント無視
5、処方変更後の診察と治療義務違反
6、事件直前の看護義務違反
7、事件直前に治療的介入をしなかった不作為と診察拒否
8、事件後に処方変更をした過失の追認
9、80%の殺人危険率と過失責任
10、精神科病院に求められるリスクを可能な限り減少させる努力
11、医療過誤と矢野真木人に対する過失責任
◎、D鑑定意見書
■鑑定人について
高松地方裁判所、平成18年(ワ)第293号損害賠償請求事件及び平成20年(ワ)第619号損害賠償請求事件第293号事件では、以下の専門家鑑定意見書が提出された。なお、C意見書は、本ロゼッタストーン社HPにおける鑑定者募集に応じていただいた。調整のための時間が不足して「野津推薦」とはならなかったが、ご本人は野津推薦を希望していた。なお、この他にも鑑定に興味をもった方がおられたが、時間の都合などで意見書提出までに至らなかった方もおられる。
ご協力に心から感謝申し上げます。
(1)、A鑑定意見書(いわき病院推薦、国立大学教授、司法精神医学者)
(2)、B鑑定意見書(野津・矢野推薦、精神医療センター長)
(3)、デイビース医師団鑑定意見書(矢野推薦、英国大学関係者、司法精神医学者)
(4)、C意見書(矢野推薦、精神科医師)
(5)、D鑑定意見書(野津・矢野推薦、精神科医療専門家集団)
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