ヒュー・ジャックマン、アカデミー賞で歌って踊ってると思ったら、来日していた。
ロンドンの映画館の大広告を撮っただけの写真でおわかりのように、この映画、取材もしてないし、まだ見てもいない。で、何を書くかというと、イギリスのヒュー・ジャックマン情報もちょっとは入るが、おおかたは個人的なイチャモン。おヒマな方のみ、おつきあいくださいませ。
私事で恐縮だが、先日、引越しをした。(今回は前置きも長い。)
その時、発見したのがバン・アンド・マン。そのまんま、バンでマンがやってきて、引越しのお手伝いをしてくれるというもの。
求めていたものは、まさに、それ。荷物も、引越しトラックまでは要らないけど自家用車だとちょっときついというくらいだから、大きいもの中心に運んでもらえれば、あとは自力でも何とかできる。いいもの見っけとばかりに、値段も安いバン・アンド・マンに絞って業者探し。
それにしても、バン・アンド・マン! ネーミング大賞でもあげたくなる。
たとえば引越しサービスだと、制服の作業着の人が、お皿とかくるみながらパッキングしてるようなイメージが浮かぶけど、バン・アンド・マンだと、あら、不思議、とたんに力強いイメージに。Tシャツにジーンズかなんかのマッチョマンが、両肩に荷物を乗せて、どんどん運んでくれそう。
わかりやすくて語呂もいいうえに、広告効果もあるネーミングと思うが、そこまで狙ってつけた? イギリス・オリジナルか、英語圏ではどこにでもあるような業種かも知らないけど、ネーミングのうまさに感心しつつ探していたら、これは明らかに狙ってる! その名もバン・アンド・オージーマン! バン・アンド・マンより一回り腕周りが太くなるイメージ。これがバン・アンド・イングリッシュマンだと逆効果、筋肉量減っちゃう感じ。
イメージの中のTシャツとジーンズ姿の筋肉を増やす効果もあるバン・アンド・オージーマン、それまでおぼろげだった顔までヒュー・ジャックマンに!
というのも、その頃、イギリスではテレビをつければオーストラリアの行水シーンがわざわざスローモーションでそれらしいバックミュージック入りで流れ、新聞にはホリデー先らしい海パン姿の写真が掲載されているといった具合で、ジャックマンの裸体を見ない日はないという毎日だった。オーストラリア公開に、ピープル誌でセクシー男性No.1の座に輝いたのがちょうど重なったせいだろう。
オーストラリアのマッチョマンと言えば、もう条件反射的に浮かぶまでになっていたわけだ。メディアの力、恐るべし。
で、その状態がうれしいかと言えば、これがちっとも。
初めてヒュー・ジャックマンという俳優を知ったのは、日本の大多数の方と同様にXメンだった。その、思いがけず、いいもの見ちゃった感がよかったのに。子どもといっしょに見ていた仮面ライダーの中に、イケメンを見つけたお母さんに近い感じかも。それが、ロマンチックドラマで堂々二コール・キッドマンの相手役なんかやられちゃうと、逆に、それほどのもんかという気がしてくる。
だが、ハンサムでいい体してて、歌って踊れる。うーん、それほどのもんなのかも。
ちなみに、来てもらったバン・アンド・マン、作業着じゃなくジーンズだったのは正解だけど、マッチョというより小太りのブラジル人のおじさんだった。トイレを使った後、手を洗わなかったのが気になったが、あとは期待通り、重いものをもくもくと運んでくださり満足。イギリスでの小さいお引越しの際は、おすすめかも。
英国貴族のサラは、夫の残した牛を相続、そりの合わない現地カウボーイと牛を連れて旅する羽目に。第二次世界大戦直前のオーストラリアを舞台に描かれたロマンチック大作…だそう。
監督:バズ・ラーマン
出演:二コール・キッドマン、ヒュー・ジャックマン 他
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2009.3.7 掲載
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