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秋から冬のロンドン日本祭り

10、11月とロンドンでは日本関連のイベントが連続しました。

1つは10月6日に開催されたJapan Matsuri。
  そう言えば2001年に行ったなあ(遠い目)。1991年の初開催から10年を経ての2度目、どんなものかと出かけたのでした。
  食べ物などの出店が並び、太鼓や剣道といったパフォーマンスもあって、縁日か学園祭のような雰囲気。ハイド・パークの芝の上で、なかなか和めました。

2009年以降は毎年開催されるようになりました。開催地もジリジリと中心に寄り、今年はトラファルガー・スクエアに進出!
  この広場はロンドンど真ん中とも言うべき場所で、1年を通じて様々なイベントがあります。中国、ロシア、アイルランドのお祭りにも行きましたが、どれも大盛況でした。
  各国祭りだけでなく、季節行事にも活用されていて、クリスマス・ツリーも飾られます。(写真はこちら

もう1つがブロンプトン・ホールという展示会場で、11月23日から25日まで開催されたHyper Japan。
  こちらは23日を取材しました。目的は布袋寅泰と殺陣パフォーマンスグループかむゐ。そう!キル・ビルです!クウェンティン・タランティーノ監督代表作の1つとなった映画『キル・ビル』で、テーマ曲と殺陣を担当した組み合わせ。
  テーマ曲BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITYは、ほんとうにギターがかっこいい曲なのです。生で聴いたら、ほんとうにギターがかっこよかったです。反復しただけの頭悪そうな感想になってしまいました。それほどのかっこよさと思って、ご容赦ください。

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Hyper Japanで布袋寅泰、かむゐがキル・ビル競演

ちなみに、この曲はもともと映画『新・仁義なき戦い』のテーマ曲。それで仁義なき戦いの英訳が曲名になっています。タランティーノ監督が気に入って、そのまま採用、今では『キル・ビル』のテーマとして知られています。
  仁義はHONORとHUMANITYなのですね。辞書を引いたら、義がHONOR、仁がHUMANITYでした。この曲名のおかげで、よくわからないヤクザ専門用語のように思っていた仁義の意味がつかめました。難しい漢字の熟語より、英語の方がピンと来ることもあるようです。
  敬意とか尊敬と言わず、リスペクトと言う最近の若い人も、その方が意味がつかみやすいのでしょうか?

脱線したうえ日頃の疑問まで投げかけてしまいましたが、話を戻します。屋内外の違いはあれど、Hyper Japanもやはり出店にステージというお祭り的な感じでした。こちらは2010年からという新しいイベントで、コスプレをフューチャーするあたりが面白いと思っていたら、Japan Matsuriの方でもコスプレしている人を発見。
  今時は日本と言えばコスプレのようです。日本のアニメやゲームとともに定着してきた模様です。

観客は、イギリスで日本を懐かしむ日本人に、日本びいきの外国人といったところ。両イベントとも、日本人ばかりでなく、各国人種が入り混じるロンドンの一般的な観客層に力いっぱいアピールしていたようで、何よりです。

2012.12.7 掲載

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