WEB連載

出版物の案内

会社案内

イギリスなう!

著者プロフィールバックナンバー

人生の3分の1の時間をロンドンで過ごしましたが、いまだに「へエー!」と驚かされることも多いイギリス。それとは逆に、こちらから見える日本に「フーム」なんて考え込んでしまうことも。そんなあれこれをランダムに綴ってまいります。

意外に平穏、テロ翌日の現場付近

3月後半はロンドンLGBT映画祭、会場はサウスバンクの英国映画協会(British Film Institute 以下BFI)だ。サウスバンクはテムズ川の南岸で、BFIを出ると川の向こうにセント・ポール大聖堂やビッグ・ベンといった名所が見える。試写の合間など時にはその方面まで散歩、ビッグ・ベンは国会議事堂にそびえる時計塔だが気分的には観光地だ。

ご存知のように、22日、その議事堂前でテロが起こり死傷者が出た。16日から26日までの映画祭だったが、事件当日は幸か不幸か家に居た。巻き込まれずに済んだが、近隣に居れば臨場感あるレポートが書けたのではと残念な気も。事件翌日、映画祭に行きがてら現場付近を歩いてみた。時刻は昼の2時過ぎ、事件が起こったのは2時40~50分というから丸1日になろうかという頃だ。

photo
テロ翌日のウェストミンスター橋

川沿いをウェストミンスター橋に向かった。疾走する犯人の車にはねられた人が出た橋だ。ロンドン・アイなど観光施設が並ぶサウスバンクは相変わらずにぎやか。でも、警官の数がいつもと違っていた。マシンガンを下げた2人組とすれ違い、緊張しつつ橋のたもとに出た。

そこからビッグ・ベンとは逆方向、つまり、ビッグ・ベンからウェストミンスター橋を渡って、そのまま直進した突き当たりのパーク・プラザに報道陣がたまっていた。プラザの斜め前、橋のたもと近くには負傷者が運ばれたセント・トーマス病院もある。橋は立ち入り禁止が解除されて人も車も普通に通っていたが、渡った先が通行止め、ビッグ・ベンの下は現場保存/検証が続いていた。

テロ翌日のロンドン

(ボタンをクリックすると写真が切り替わります)

昨日の今日でさえ警官と報道陣が多い以外は観光地としての活気もほぼそのままでたいして普段と変わらなかった現場付近、今ではビッグ・ベンの下も観光客やら陳情団やらでにぎわう通常運行、都市ってタフなものだなあ。

2017.4.15 掲載

著者プロフィール
山口 ゆかり(やまぐち ゆかり) : ロンドン在住ライター、コラムニスト。最近は映画関連の仕事が多いですが、イギリスの文化、社会ネタなども書いています。
・ブログ「イギリスの映画 など」
http://yukariyamaguchi.wordpress.com/
上に戻る