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2010年4月、シュヴァルツヴァルト(6)
フォルツハイムとその近郊

ドイツ・シュヴァルツヴァルト(黒い森)地図

4月16日(金)にシュヴァルツヴァルトの北の端となるフォルツハイム(Pforzheim)を訪ねました。
  ゲンゲンバッハ(Gengenbach)からはフロイデンシュタット(Freidenstadt)とホッホドルフ(Hochdorf)で乗り換えて、およそ三時間ほどかかります。
  フォルツハイムは シュトゥットガルト(Stuttgart)とカールスルーエー(Karlsruhe)の中間にあって「黒い森」への入口になっています。ここからこの地方でバーデンバーデン(Baden Baden)に次ぐ保養地のヴィルトバート(Wildbad)行きの鉄道も出ています。また、この町はゴールドシュタット(Goldstadt/金の都市)と呼ばれ、装飾産業の中心地となっています。

何故この町に来たか、というと、1960年のイースター過ぎにこの辺りのアウトバーンを走った時の、花々が一斉に咲いた美しさが忘れられなかったからです。しかし、車もないのでその美しさの再体験はできません。お天気も生憎でした。

ゲンゲンバッハからフロイデンシュタット(740m)まで一挙に登った鉄道は、ここから東へホッホドルフまで、そこから北に向かって下りになります。ナゴルト(Nagold/425m)から同名の川の流れに沿って、カルフ(Calw/346m)、ヒルサウ(Hirsau/344m)、バート・リーベンツェル(Bad Liebenszell/319m)そしてフォルツハイム(245m)まで下って行きます。

カルフとヒルサウについては09年4月の「南ドイツ・シュヴァルツヴァルトの旅(その4)カルフとヒルサウ」をご覧ください。

今回はフォルツハイムからナゴルトの流れを溯って、ヴァイセンブルク(Weissenburg)とバート・リーベンツェルを訪れました。
  この日は雨模様の天気で、写真が今一つの出来ですが、どんなところかをその写真から想像してください。

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▲ボタンをクリックすると写真が切り替わります。

フォルツハイムの鉄道の駅は丘の上にあって、その下にお城があり、さらに街へと道が下っています。花盛りの風景を撮れずに残念でした。
  ヴァイセンブルクは今ではフォルツハイム市の一部になっていて、ナゴルト川の湾曲点になっています。さらに上流のバート・リーベンツェルは温泉がヴィルト・バートによく似た成分をもつといわれている静かな温泉町です。このような保養地が「黒い森」にはあちこちに散在しています。

すでに紹介したティティゼー、フィリンゲンなども同じように落ち着いた雰囲気をもつ町でした。
  アイスランドの火山の噴火はありましたが、予定通りに運んだ今回の旅でした。


次は7月22日からスペインのサンチャゴ・デ・コンポステラを訪ねます。
  今年はサンチャゴの祝祭日の7月25日が日曜日に当たるので、東門が開かれる大祭の行われる年です。最高潮は24日の深夜の花火です。

2010.7.5 掲載


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