2010年4月、シュヴァルツヴァルト(2) バーゼルとフライブルク
鈍行の旅ですが、2時間ほどで、スイスとフランスの国境にあるバーゼルの街に行くことができます。
バーゼルの土を踏んだのは本当に久しぶりというか、1960年でしたから、50年以上昔のことでした。どこにあったのかも思い出せませんが、大学でカール・ヤスパースの講義があったのをまだ憶えています。ブルックハルトやニーチェが教鞭をとったのもここの大学でした。鈍行で1時間ほど北のフライブルクではあのハイデッカーが教壇に立っていました。
大学といえば1968年のパリのソルボンヌの大学紛争を昨日のように思い出します。パリにガソリンがないというので、プラスティック缶を幾つも持って出掛けました。着いた頃にはもうガソリンは市中に出回っていましたが、ソルボンヌでは学生が校庭にたむろしていました。あの短かったプラハの春の直後の出来事です。日本でも安田講堂の敵味方?が今日本の政治の中心にいますね。
バーゼルで気がついたのは、車が街中をほとんど走っていないことでした。土曜日なので街全体が歩行者天国だったのかもしれません。バーゼルといいフライブルクといい、この辺の都市は環境に配慮しています。
正直なところ、今回のバーゼル訪問は準備不足で、ただライン河を眺めただけで終わってしまいました。次回と言っても50年後は生きていないし、何時のことやら。
オッフェンブルクとバーゼルの中間にあるのがフライブルクで、帰り道に立ち寄りました。ここはホッホシュヴァルツヴァルトの入口でもあるので、この日4月10日(土)と19日(日)にも途中下車をしました。
昨年の「2009年4月、南ドイツ・シュヴァルツヴァルトへの旅(その2)」にもフライブルクについて書いています。写真は前回の方がフライブルクに関してはお天気が良かったようです。
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フライブルクの市庁舎前の広場
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フライブルク市の公園から旧城跡を見上げる
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2010.5.27 掲載
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