第4回 イーストビレッジで人気の飲み物。おっぱいティー!?
最近すっかりハマっている飲み物がある。それは"タピオカドリンク"。タピオカというと白くて小さい粒で真珠のような形態の食べ物で、ココナッツミルクと合わせたデザートは日本でもすっかりお馴染みの食材だ。が、ここイーストビレッジで見つけたこのタピオカドリンクの中のタピオカはなんと粒がまっ黒。しかも粒の大きさも今まで見たこと無いほどの大きさで、直径1cmはするサイズなのだ。
そもそもこのタピオカドリンクは15年程前に台湾で生まれ、香港、アメリカ西海岸、カナダに渡りニューヨークに1年ほど前にやってきた。Boba(ボバ)ティー、バブルティー、パールティーと様々なニックネームがついており、ちなみに広東語ボバの意味は「大きいおっぱい」だそう。
ドリンクのベースになっているのは紅茶、緑茶、ミルクティーなどのティーで、変った味ではそこにピーナッツやゴマ、ショウガ、タロイモ味が加えられた味もあり人気のメニューの1つだ。普通のストローの2~3倍はする大きさのストローの中を、この巨大タピオカと甘いフレーバーがゴロゴロと通って口の中に広がりモチモチとしたタピオカの食感を楽しむ。この繰り返しがどうも病み付きになってしまい、1杯目はすぐに飲み干してしまう。不思議と1杯でかなりお腹がいっぱいになるのはタピオカ自体サツマイモからできているからだろうか。
イーストビレッジでこのタピオカドリンクが飲めるSaint's Alp Teahouseは毎晩アジアン・アメリカンを中心とした若者で夜中まで溢れている。タピオカドリンクを片手に友達とおしゃべりしている人、勉強している人、チェスやカードゲームをして時間を過ごしている人もいる。お店の人も「ご自由に…」と言った感じですぐにお勘定をせがむことも無い。1杯3ドル前後で心地よい時間が過ごせるのはこのティーハウスの良いところでもある。
NYもすっかり寒くなって本格的な冬が始まるが、これからの季節にお薦めの味はホットで頂くショウガ味のタピオカ入りミルクティー。引き始めの風邪や厳しい寒さにショウガは体を温めてくれ効果的だし、ショウガの辛さとミルクティーの甘さが絶妙なコンビネーションなのだ。
前田直子
●Saint's Alp Teahouse(ニューヨーク大学店)3rd AVE.沿い 9th st.&と 10th stの間
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