混乱の街はいま・・・  BACK

緊急レポート!日本人留学生が見たニューヨーク
「混乱の街はいま…」第2弾



アパートの屋上から撮影
アパートの屋上から撮影
一夜明けて、今は朝の9時半です。 昨晩6時ごろのジュリアーニ市長の会見で 今日(12日)は、「念のため自宅にいるように・・・」という 発表があり、その為に学校はお休みです。

今朝7時半頃、NYタイムズを買いにデリに行ったのですが、 この辺り(10thストリート)のデリの新聞のラックは全て空っぽ状態。 デリのお兄さん言うには「14thまで行けばあるんじゃない? ここはまだ配達が来ていないんだよ」とのこと。 とぼとぼと14thストリートまで歩いていると、 「シャローン(←誰のことか?)はハッピーだ!飛び上がって喜んでるよ。」 「おおっ、血の臭いがする。イェーイ」と叫んでる人が。おそらくアラブ人と思わ れますが、 この惨事を喜んでいる人が実際身近にいることが信じられなく、腹ただしく、また 悲しくも あります。

14thストリートまで着くと、道路をステイトポリス(国家警察)の人が塞ぎ、 1人1人通行人のIDをチェックしています。14thストリートからダウンダウン (ワールドトレードセンター辺り)に行くには、IDがないと簡単には行けないので す。 私のアパートは10thストリートなので、人や車が少ないわけもそのはず。 アパートの屋上から撮った写真を添付しますが、朝7時半ごろにもかかわらず車は殆 ど走ってません。 走っている車といえば、救急車かパトカー。普通の乗用車に見える車も実は、 フロントに赤いランプが置いてあり、アンダーカバー(覆面パトカー)だったりし ます。

余談ですが、アメリカの覆面パトカーって、結構いい車だったりするんですよ。 新車やスポーツカーだったりして。で、アメリカの友達に聞いたら、(彼女はダウ ン タウンに住んでいるのですが、強制避難しなくてはならなくて私の家にきてまし た。) 「殆どが、もとドラッグディーラーの車だよ。ドラッグディーラーが捕まると車も 一緒に持ってかれちゃって、それを警察は使っているんだよ。これは法律での決ま りごと」 車を持ってかれてしまうことは、人々にとってダメージも大きく、 またディーラーと警察官の車かが容易には区別がつけづらいと言うのもこの法律が 存在する理由だそう。

結局、NYタイムズは見つからなく帰ってきました。

昨晩は一晩中怖くてよく眠れなかったのですが、外に出てみると普段と変わらず通 勤してる人や、 犬の散歩をしている人もいて、さらに天気もよくて気分的には落ち着きました。 (もちろん絶対的に出歩いている人は少ないし、警備の飛行機だかヘリだかの轟音 はいまだに多く不安な感じはあるんですけど)

いまだ、あの世界的に有名なビルが破壊されたことが信じられません。 これ以上、惨事が起こらないよう・・・God bless America!

9月12日 午前9時45分(日本時間 9月12日 午後10時45分)



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