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        　女性国会議員メルマガ『ヴィーナスはぁと』　第198号

  ***   ***　  トリノオリンピックが始まり、夜更かしする日が増えま
 *****v*****  した。力を存分に発揮できずに終わってしまう選手も多く、
　*********　オリンピックというのは、選手にとって本当にすごい重圧な
 　*******　んだなと感じています。４年間頑張ってきたのだから、悔いの
　　 ***　 ない闘いをしてほしいですね。今回は民主党の小宮山洋子議員、
    　*　 社民党の福島みずほ党首から原稿が届きました。

◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
　　　目次
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■　「子どもを犯罪から守る対策について」
  　　小宮山洋子（衆議院議員・民主党・東京）

■　「男女雇用機会均等法改正法について」
    　福島みずほ（参議院議員・社民党・比例）

■　「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧

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　「子どもを犯罪から守る対策について」
    　　    　　　　　　　　小宮山洋子（衆議院議員・民主党・東京）
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　子どもたちが犠牲になる、許せない事件が昨年末に相次いで起きました。
あらゆる知恵を使って、子どもの安全を守らなければならないと思っていま
す。

　私は、現在、民主党の子ども政策の責任者をしていますので、文部科学の
部門などと一緒に「子どもの安全合同会議」を昨年、立ち上げました。補正
予算を組んで、できることはすぐにやることと、警察官をぐっと増員して安
全を守るということは現実的ではないので、地域のみなさんの愛で子どもを
守ってほしいというアピールを出しています。そうした地域の活動を、どの
ようにバックアップしていくかということだと思います。

　ところが、政府の補正予算には、年末に６項目の緊急対策が出されている
にもかかわらず、子どもの安全に関することには全く予算がつけられていま
せん。新たなことは４月からということのようです。

　また、一昨年の奈良での事件を受けて、１年余りかけて作ってきた「学校
安全対策基本法」を提出します。これは、大阪の池田小学校の事件や奈良で
の小学生殺害事件を受けて、学校を中心とし、通学まで含めた安全について
の法案です。

　各省庁のタテ割りにより、学校は文部科学省、学童保育や児童館は厚生労
働省、京都で事件があった学習塾は経済産業省、そして、小学生の女子が犠
牲になる場合は性犯罪が多いのですが、性犯罪者の再犯防止は法務省が担当
ということになっています。学校以外の安全も含めた対策を、この国会中に
は作りたいと考えています。

　衆議院の青少年問題特別委員会では、閉会中も審査をしましたが、この国
会でも積極的に審議をしていく予定で、２月１４日に参考人質疑をしました。
子育てを様々に支援している多田江戸川区長、子どもによる安全マップ作り
を指導している小宮教授、ＮＧＯとして取り組んでいる横矢さん、そして、
子どもに自衛する力をつけるＣＡＰの活動などをされている森田さんの４人
から、とても参考になる意見をいただきました。

　特に、森田さんからは、防犯ベルより必ず使える、自分で「特別な叫び声」
をだして逃げることを子どもに教えることが大切であること。また、性犯罪
者の再犯を防止することより、ティーン・エイジャーへの性教育のほうが、
ずっと効果があることなどを伺いました。

　子どもを守るためには、児童虐待防止法を超党派で作ったように、党派を
超えてやっていきたいと思っています。是非、各地での取り組み、どんな支
援を国に求められるかなどを教えていただければと思います。

★小宮山洋子ホームページ　http://www.komiyama-yoko.gr.jp/

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　「男女雇用機会均等法改正法について」
    　　    　　　　　　　　福島みずほ（参議院議員・社民党・比例）
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　本国会上程予定の、重要な法案の一つに、男女雇用機会均等法改正法があ
ります。

　私にとって均等法は、とても思い出深いものです。

　私が大学生だったころ、就職活動の採用は、男女別が一般的でした。男子
のみ採用の募集要項をみると、私はこの就職先には行けないのだなと思いま
した。
そのとき、哲学でならった疎外ということを身にしみて感じたものです。疎
外ということが足元にひたひたと押し寄せてくる感じがしていました。当た
り前に入り口で閉ざされていた時代です。

　鉄のドアが開かない、階段が違う、階段が急すぎる。自分自身の問題だっ
たので、とても身近に感じられました。

　弁護士として均等法が施行された以降、妊娠や出産をしたことで、退職に
追い込まれた女性の裁判や、セクシャルハラスメントの裁判、男性と女性で
賃金差別のある裁判などに取り組んできました。

　均等法が施行された以降も、男性と女性で賃金体系が違うことや、妊娠し
たことで退職に追い込まれてしまうという現実の話に、ずっと怒り続けてき
ました。

　均等法の前回の改正では、ご存知のとおり、セクシャルハラスメントが使
用者の責任となりました。セクシャルハラスメントが個人的な男女関係の問
題というだけではなく、職場における雇用の問題であるということ、使用者
の問題であることを、均等法で位置づけた意味はとても大きいと思います。

　しかし先日、国会の議員会館でひらかれた院内集会では、以下のような話
がありました。

　格差拡大のなかで、正社員の中にも男女差があり、低賃金のなかに押し込
まれている女性たちがたくさんいるのです。またセクシャルハラスメントの
二次被害や、会社側が正社員とパートで仕事の区別は無いと発言をしておき
ながら、歴然とした賃金区別がある件や、管理職ポストとしての処遇の問題
など、当事者のみなさんの声を聞きました。

　特に間接差別に苦しんでいる人たちが多くいます。

　間接差別とは、外見上は性に中立的な規定、基準、慣行等が、他の性の構
成員と比較して、一方の性の構成員に相当程度の不利益を与え、しかもその
基準が職務と関連性のないなど、合理性・正当性が認められないものをさし
ます（「男女雇用機会均等政策研究会報告書2004年6月」より）。
　この間接差別は、国連の女性差別撤廃委員会からも日本政府に対し、勧告
が出ています。

　今回の均等法の改正によって、これらの差別は解消されないかもしれませ
ん。
今回の改正では、要綱において「間接差別」という文言がけずられ、3つの
例示「募集または採用における身長、体重、又は体力要件」「コース別雇用
管理制度における総合職の募集又は採用における全国転勤要件」「昇進にお
ける転勤経験要件」のみを省令において限定的に列挙しています。

　間接差別が限定列挙となってしまったということは、その他の間接差別に
は適用されないということです。たとえば、世帯主要件やパートの差別など
は、間接差別ではないと、使用者や裁判官が判断する根拠となってしまいま
す。

　3月上旬には、法律案が出来上がってきます。
　修正案を出して、もっと現実にそくした「差別」をなくす努力をしていき
たいと思っています。

★福島みずほ ホームページ http://www.mizuhoto.org/

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　　編集後記　　  　     　　　　　　 ロゼッタストーン・弘中百合子
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　今回、小宮山議員から「子どもを犯罪から守る対策」について原稿が寄せ
られました。

　実は昨年12月、私の知人の息子さんが、見ず知らずの男性に刺殺されると
いう事件がありました。殺されたのは28歳の青年です。子どもに限らず、突
然誰かに殺される…という事件が最近多いように思います。

　知人の場合、加害者は精神障害者で、現在「精神鑑定中」です。加害者が
精神障害者だった場合、被害者家族はなおさら理不尽な思いをするようです。
今回の事件を通じて、私自身、いろんな矛盾や問題点を感じました。ご興味
のある方は、今月２４日弊社から発行する『凶刃（きょうじん）』という本
をぜひ読んでみてください。被害者の父親が事件後のできごとを詳細につづ
っています。

 ２月第１週の「ヴィーナスはぁと」は告知もなく休刊にしてしまい、大変
失礼いたしました。国会が始まり、議員のみなさんも忙しいようです。

　今後の発行ですが、基本的に第１週、第３週、第５週の木曜日を予定して
います。前日までに原稿が集まらなかった週は、休刊にさせていただきます。

「ヴィーナスはぁと」ももうすぐ２００号。のんびりと回を重ねていこうと
思います。今後ともご愛読、よろしくお願いします。

※「ヴィーナスはぁと」へのご意見、ご質問は
   vheart@rosetta.jp までお願いします。

      お手数ですが、お寄せいただくご意見に
    　  １）「掲載可」か「掲載不可」か

      掲載してもよい方は
    　  ２）「匿名希望」か「実名可」か
    　  ３）「事前連絡必要」か「事前連絡不必要」か

　  をお書き添えいただけると、大変助かります。

※「ヴィーナスblog」にも、ぜひコメントをお願いします。
　（ http://blog.so-net.ne.jp/venusheart/ ）

※いただいたご意見は、「ヴィーナスはぁと」のほか、「ロゼッタストーン
　WEB」の感想掲示板にも掲載させていただく場合があります。
　ご了承ください。

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　　「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧
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　◇衆議院
     川条志嘉（自民党・大阪）　　　　小宮山洋子（民主党・東京）
　　 とかしきなおみ（自民党・大阪）

  ◇参議院
     有村治子  （自民党・比例）　　  岡崎トミ子（民主党・宮城）
     千葉景子  （民主党・神奈川）　  広中和歌子（民主党・千葉）
     福島みずほ (社民党・比例）　　  円より子  （民主党・比例）
     吉川春子  （共産党・比例）

  ◇都道府県議会
     石坂千穂（長野県・共産党）　    京野公子（秋田県・いぶき）
     高村京子（長野県・共産党）　    仁ノ平尚子（山梨県・無所属）
     平野みどり（熊本県・県民クラブ）遊佐美由紀（宮城県・民主党）
     渡辺智子（香川県・無所属）

詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、
ロゼッタストーンWEBページで公開しています。⇒ プロフィール
各議員のWebページにもリンクしています。

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（ http://www.rosetta.jp/ ）
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■次号予告
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　次回の発行は、３月２日を予定しております。

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〒171-0021 東京都豊島区西池袋5−27−9−101
株式会社ロゼッタストーン発行人・編集人：弘中百合子
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