AKB48「奇妙で気味悪いJポップの事象」
日本中にショックを与えたAKB48襲撃事件、イギリスでショックを与えるのはAKB48の存在そのもののようです。メトロ紙では「A bizarre and creepy J-Pop phenomenon(奇妙で気味悪いJポップの事象)」としています。
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2014年6月3日付メトロ紙 |
事件の概要を伝えた後、「〜〜西洋の多くの人は疑問が残るだろう − AKB48って誰?その答えは、結局のところ、奇妙で気味悪いJポップの事象 − 非常に慎重にもくろまれ、〜〜」以下、イギリスのアイドル製造業者サイモン・カウエル(ワン・ダイレクションやリトル・ミックスなどを手がけてます)も真っ青と続き、AKB48がどれだけ売れているか、様々な数字を挙げています。
そして、140人のメンバーがいるというAKBを「リトル・ミックス(4人組です)を35倍して、もっと露出の多い服を着せ、夫を持つことを禁止すれば、近いものが思い浮かべられるだろう」と表現します。
それから、非常に慎重にもくろまれているという部分を解説。大人数ゆえに、秋葉原で連日ギグを行うほか、チームに分かれて各地をツアーもできること、また、大ヒットとなる理由の1つをCDが投票権付きで売り出されることとして、“総選挙”やじゃんけん大会を説明します。そこに「スターの人生をゲーム・ショーにしてしまうミュージック・マネジメント」と疑問を投げかけます。
加えて、交際がばれる→チームを格下げ→丸坊主になって謝罪、という昨年の峯岸みなみの騒動にふれ、男女交際を禁じる一方で、メンバー同士がキスしたり、お風呂に入ったりする映像は出す、プロデューサーである秋元康のやり方を紹介します。
巧妙に売り上げが伸びるよう仕組まれ、セクシーさを売り物として以外は使わないよう私生活まで管理された女の子たちが大人気。確かに奇妙で気味悪いかも。
■METRO(メトロ紙)ウェブ版記事リンク
http://metro.co.uk/2014/06/03/sexualisation-and-shaved-heads-who-are-japanese-idol-girl-band-akb48-4747098/
といつもなら、リンクを貼って終わりなのですが、メトロ、ウェブ版、変えやがった! 終わんないじゃん!
タイトルも違うし、リトル・ミックス×35ではなくガールズ・アラウド(5人組です)×28としてあったり。イギリス以外から見る人を意識して、海外でも知名度がより高そうなガールズ・アラウドに変更?
と思ったら、A bizarre and creepy J-Pop phenomenonの部分がすっぽり無い! 日本から見る人を意識した?
というわけで、紙面のPDFファイルを貼っておきます。
■【PDF】METRO in focus 「The dark side to being a star in a pop brand」
※METROオンライン版(FREE e-METRO)の機能サービスにより、2014年6月3日分をPDF保存したものです 。
メトロ紙は、初回でもご紹介したようにロンドナーには馴染み深いフリーペーパーですが、今ではロンドンのみならずイギリス各地で配られているそうです。
2014.6.10 掲載
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