ごまかしたらダメよ
最近、イギリスのお茶の間に近いところで起こった事件として、馬肉混入があります。ビーフ100%とパッケージに表示してある食品に、実は馬肉が入っていたというもの。
最初に大きく報じられたのは、テスコというチェーン店のハンバーガー。テスコはイギリスのスーパーでは最大手で、イギリス中どこにでもあります。私も近くのテスコでは、よく買い物します。なので、ニュースが流れた時には、しっかり、そのテスコオリジナル商品の名前を確認。買ったことが無い品だったので、ホッとしました。
日本では、馬刺しとか、お馬さんのお肉をいただく文化がありますが、それとこれとは別。最初から馬を食べるつもりでいるのと、牛を食べてるつもりが馬だったというのでは、全然違います。
案の定、その後、スパゲティーソースにも!、ほかのスーパーチェーンでも!、大手食品メーカーでも!、という具合に拡大してます。こういうことが起こるというのは、牛よりも馬の方がお肉としては安価なのでしょうね。
そういえば、イギリスのどこか地方にあった動物園で、虎に与えられていた餌が馬だったのを思い出します。もう10年以上も前で動物園名など思い出せませんが、縦半分に切った馬の頭部にかぶりつく虎の野性味たっぷり大迫力の生々しさは忘れません。
なぜか私が動物園で見る時はいつも、ライオンがゆったり寝そべっているのに対し、虎は駆け回っていて、ライオンより虎を怖いと思うのですが、この動物園でそれが決定的に。私の中では海で一番怖い生き物はサメ、陸上では虎です。
ですが、その動物園では飼育小屋の前にちゃんと表示がありました。ショッキングな場面があるかもしれませんので、苦手な人はご遠慮ください、のような、ちょっと身構えさせるものでした。正直でよろしい。
肉を卸していた業者から逮捕者が出たし、短期的には儲けても、ゴマカシがばれたら長期では損なのに。ばれないと思ってやるのでしょうけどね。ちなみに、ばれたのはDNA検査によるものでした。今時は犯罪捜査だけじゃなく、食品の管理でもDNA検査するのですね。そちらにもビックリのニュースでした。
それにしても、走らされたり、虎や人間に食べられたり、お馬さんも大変だなあ…
2013.3.1 掲載
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