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私的イギリス地デジ決算

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シエナ・ミラー
第62回エジンバラ国際映画祭
(ページ下段に関連記述)

あけましておめでとうございます。

良いお正月を過ごされましたか?
  私はいつも通り仕事してました。うるおいのない生活です。 かろうじてテレビが運んでくれるホリデー気分ですが、今回はイギリスのテレビが地デジ化されて初の年末年始でした。

イギリスは、2012年に地域ごとに順次アナログ波が停止され、全国地デジ化されました。
  ロンドンは4月でした。それまで、ロンドンで無料で見られたのはBBC1、BBC2、ITV、チャンネル4、チャンネル5と5つのチャンネルだったのが、一気に数十チャンネルに。あっ、無料と言っても、テレビライセンスは払わなくちゃいけません。日本で言う受信料みたいなもので、無視して払わない人がいるのも日本と同様かも。今は年間150ポンド弱(2013年1月現在のレートで2万円位)払ってます。

もともとテレビっ子なので、これだけチャンネルが増えたら、テレビばかり見てる人になるんじゃないかと、ちょっと心配してました。が、結果は逆でした。テレビを見る時間は減った気がします。
  この傾向は、インターネットでテレビ番組が見られるようになった頃からだったように思います。ネットの方は無料で、それぞれのテレビ局のホームページに行くと、見られます。その局が見られる範囲ということなので、例えば日本からは見られないようです。見られる期間は決まっていて、それを過ぎると消えてしまいます。期間は、局や番組によって様々ですが、だいたい1ヶ月くらいが多いようです。

放映を終えた番組を見る時の制限はないですが、テレビと同時刻に見ようとすると、「テレビライセンスを払っていない人はご覧になれません」みたいな注意書きが出ます。
  その後に始まるのですが、払っていない人の家では、どうなるのかは、今のところ謎です。テレビも、ライセンスを払わずとも見られるようなので、きっと警告だけなのだろうと思います。いつかテレビライセンスを払っていない人を探しあてたら、聞いてみたいです。

    テレビで見なくても、ネットで好きな時に見られる。
     ↓
    テレビの前に陣取っていることが減った。録画することも無くなった。
     ↓
    後でネットで見ようと思った番組でも、
    時がたつうちに、見なくてもいいような気になってくるものもある。

という具合に視聴時間減少していたところに、地デジ化でのチャンネル数増加。でも、同じテレビ局でやってるチャンネルが多く、再放送も増えた。後で見られるようになると、結果、見なくなる度合いが増すのは上の通り。
  もちろん新しい番組も増えましたが、番組数が多いので、より選りすぐって見るようになり、ますます見なくなってるような。

それをはっきり自覚したのが、この年末年始。クリスマスから年明けにかけては、イギリスでも、いろいろそれらしい番組が流されます。例年テレビ視聴時間増加の時期だったのですが、今回ちゃんと見た番組は1つだけ。我ながらビックリ。
  ちなみに、見たのは『The Girl』というBBCのスペシャルドラマ。ヒッチコックの『鳥』の主演女優ティッピ・ヘドレンの自伝を基にしています。ヘドレンがヒッチコックから受けたセクハラを、シエナ・ミラーとトビー・ジョーンズが演じて、なかなか面白かったです。

以前よりテレビを見なくなったことは確かなのですが、その分の時間でバリバリ仕事して、いろいろ成し遂げました!なんてこともない。
  私の時間は、どこに消えていったのだろう…

2013.1.12 掲載

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