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Vol.21 - マチニデル


この前新宿で殴られ屋ハレルヤさんの引退式があった。
イベントレポート↓
http://www.freestyle-life.net/ashita-hareruya-project-2006-4-13-report.htm

僕も主催者の一人として参加させてもらったわけだけど、やっぱり予想通り様々な思いが心の中を駆け巡った。
ゲスト参加してくれた電撃ネットワークの南部さんが言っていた言葉“結局僕はハレルヤさんのために何が出来るかわからないのです。。。”という言葉が全てなのかも知れない。
殴られ屋という神輿をかついではしゃぐことなら誰にだって出来る。
imageAERAの取材でも答えたのだけれど僕は本音を言えばハレルヤさんより自分の家族のことのほうが大切だ。
ハレルヤさんの応援はあくまで自分の余力でやっているのが事実。
そんな自分に偽善を感じることが多々ある。
でも…でも…
ハレルヤさんには安息の日々が訪れて欲しいんだ。
それだけは本当に願っている。


***


20歳の頃。
せっかく入学できた大学に失望し、シラケ、そしてそんな自分があまり良く受け入れられないことに虚しさを感じていた僕はこんなことを考えた。

“しまった…ここは僕が求めていたような場所じゃないぞ…こりゃ…”

僕が大学という場所に求めていたことは、なれあいのサークル活動や、学食でくだらない話をすることや、徒党を組んで居酒屋で騒ぐことや、カラオケボックスの常連になることや、下品なSEXの話をすることや、いかに楽に単位を取るかといった類のものではなかった。
だけど、じゃあ、まじめに講義を受けていればいいじゃないかと言われるかもしれないけど、僕の目に映った大学の授業に本当に学問と呼べるものなど本当にわずかしかなかった。

それよりも僕が大学に求めていたものはずばり、これだと思う。

この世界を力強く生き抜くためのヒント。

虚弱に育った僕はずばり、これだけが欲しかった。
これにつながる学問だけがしたかった。
ただそれだけだった。
ひどく勝手なんだけど僕は大学という場所にはそういうものがあると勝手に思い込んでいた。

僕は今でもそう思っているのだけど人生は“ヒント探し”だと思う。
どんな形であれ、ずーっとこれを求め繰り返す。
自分の人生のヒントを探し求める。
それは人であったり仕事であったりチャンスであったり運命であったり。
だから僕はこの“ヒント探し”をしに街、都会によく足を運ぶようになった。
大学にはロクに行かず。

書を捨てよ!街に出よう!
今思えば、まんま寺山修司イズムだったのかも知れない。


image街。
ここでいう街とは池袋。
僕の学校は東武東上線上にあったので一番近い都会は池袋。
僕はこの池袋という街に様々なバイトをするという形で出没した。
この頃の池袋は小説“池袋ウェストゲートパーク”のはしりみたいな雰囲気で、ガラの悪いイメージからじょじょに若者の街へと変貌してゆく時期だった。
僕はその池袋で学校よりも長い時間を過ごしたのを憶えている。
そして様々のものを探したのを憶えている。


最初にやったバイトはキャバレーのボーイ。
池袋のクラブハイツというホステスが100人くらいいるグランドキャバレーでボーイのバイトをした。
時給がよかったという理由ももちろんなんだけど、それ以上に下心が。。。
はは。

都会にも、女の人にもなれていなかった僕にとってここはとても刺激的な世界だった。
そして僕はここで大学では決して会えない色々な人々そして世界と出会った。


つづく



MIZK2006-4-27
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