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Vol.14 - もう一度チャンスが欲しい 〜 僕はニート4 〜
このWEBで連載している元殴られ屋の晴留屋明さんを応援する"ハレルヤ応援団。"
僕も参加している。
それも徹底的に積極的に参加している。
「明日こそハレルヤ!」の応援歌を作ってみたり(※これは皆で歌詞をつくろうという企画です。あなたも参加しませんか?)
今度創刊したWEBマガジン"フリースタイルライフ" http://www.freestyle-life.net/
でも弘中さんへのインタビューを特集で掲載している。
僕がハレルヤさんを応援する理由はたった一つ。
ハレルヤさんの存在はこの世に必要だと思うから。
この毎日毎日、株だTOBだ投資だなんだとカラ騒ぎする大人ばかりになってしまったこの国の中でハレルヤさんのような人は大切。
僕の人生観で最も大事なこと、"金だけじゃーねーだろ、金だけじゃ"ということを体現しているのがハレルヤさんだと思う。
だから応援する。
結局のところ僕はハレルヤさんを通してこの世に何か言いたいのかも知れない。
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バイトも続かず家でゴロゴロする日々。
遊びに誘ってくれる友人もおらず、ただ家で漫画とかを読む日々。
そんな自分が恥ずかしくてしかたがないから、親とは極力接点をなくそうとする。
口を利きたくない。目も会わせたくない。同じ空間にいたくない。
僕はこの時期を経験しているから、現在進行形で同じような生活をしているやつらの気持ちがわかる気がする。
今の年齢になってたまに子供が働かず家にばかりいて困っているという相談を受けたりするけど、本当に辛いのは子供のほうだよな、と反射的に思う。
辛い。
やることがないということは本当に辛い。
もしかしたらこの世で最も辛いことなのではないか。
そして人間は本能でその辛さから脱却しようとするから、それが様々な事件となって世の中に溢れ出す。
孤独なものが犯す事件のほとんどはメッセージなのではないかと思う。
ココにいるんだ!僕はココにいるんだ!っていう。
僕のメッセージはなんだっただろう。
よく家のものを壊した気がする。
木刀で。
ストーブとかそういう電化製品をどうにも苛立ちを止められなくなった破壊した記憶がある。
夜中アルコールが体に入るとどうにも自分の衝動を抑えきれなくなって破壊する。
親はさぞ怖い思いをしただろうなと思う。
本当に怖かっただろうな。
悪いことをした。
そんな18才の5月くらいだったと記憶している。
記憶している光景で印象的な場面がある。
ある日、やることもなくデパートかなんかにふらっと出かけた。
本屋とかに寄ったりして帰り道、道端で知った顔を見た。
確かK君といったと思うけど、高校で一緒だった。
と言っても話したことはなかったんだけど顔だけは知っていた。
なぜなら彼は目立つタイプでいつも女の子や不良グループなんかと楽しくしていたのが嫌でも目についていたから。
まあ、はっきり言って嫌いだった。
この頃の僕は楽しそうに生きている人間全てが嫌いだった。
その彼を見かけた。
彼は作業着みたいなものを着て軽トラックか何かに乗っていた。
どうやら仕事中のようだった。
荷台から荷物を降ろしたりしてテキパキと動いている。
僕はその光景をまじまじと見た。
そしてこう思った。
"いい顔をしているなぁ…"
僕はふとそう思った。
学校を卒業してちゃんと就職をしてメリハリのある生活をして、仕事がはねたら女の子とデートとかして、楽しい一夜を過ごしたり。。。
そんな妄想がかけめぐった。
そしてそういう風にちゃんと生きられる彼のことを羨ましく思った。
ささいな場面なんだけどこの風景と彼の顔を今でも覚えている。
そして僕が心の底からこう思ったのも覚えている。
もう一度チャンスが欲しい。。。
そんな日々だった。
MIZK2005-11-19
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