WEB連載

出版物の案内

会社案内

リヨン経由でフランス・アルプスの旅

2015年8-9月 リヨン経由でフランス・アルプスの旅(その3)
ティーニュ

8月29日(土)にブール・サン・モーリスからティーニュ・ル・ラック(Tignes Le Lac)へ移動しました。バスで1時間ほど南西にイゼール川を遡ります。日本でもその名が知られているヴァル・ディゼール(Val D`Isere)の手前に昔のティーニュの村が沈められたという大きなダム湖があり、その上にダム建設で移動させられたティーニュ1800やそのさらに上に作られたティーニュ・ル・ラック、ヴァル・クラレ(Val Claret)などの大きなコンプレックスが広がっています。

私は28日に訪ねたホテルでアパートを1週間200ユーロで貸して貰えると聞いて場所のチェックをしなかったため、ラックでなくヴァル・クラレにあるアパートに住むことになってしまいました。ヴァル・クラレはラックとは湖を挟んで対岸にあり、歩くと3,40分ほど掛かります。スーパーは2軒ともラックにあり、ここまで通うのが大変でした。

バスもリフトも全ての乗り物が8月30日(日)までということで31日にはどこへ行くにも自分の足ということになってしまいました。レストランもラックに一、二軒開いているだけで慣れぬ自炊生活でした。

ただ海抜2100mの山の湖でのんびりと一週間過ごせるのは悪いことではないとあきらめの心境です。

ティーニュ
さすが海抜2100mの高所、雲が湖面すれすれに湧いている。

リフトが動かなくなっても、料金も下がるのでわざわざ9月に来る人もいます。例えばここは海抜2100mなので高地トレイニングには最適です。湖の周りを走る学生がいます。また自転車の専用道路が山頂まで広がっていてトゥ―ル・ド・フランスの本場だけあってその人数も半端ではありません。

少し脱線するとフランスは高地トレイニングの基地をこんな所に作っていました。日本にはこんな適地はないとは思いますが、東京には味の素スタジアム、神奈川にも埼玉にも立派な競技場があるのにまだオリンピック・スタジアムは無駄遣いという意見が出ないのというのは、本当に日本は変な国ですね。金メダルを増やすには東京にスタジアムではないでしょう。

最後にトゥロワヴァリ(Troisvallee)について紹介します。これは言葉の意味通り「三つの谷」の総称で、ティーニュから見ると南西、ブール・サン・モーリスから南南西に位置するクールシュヴェル(Courchvel)、メリベル(Meribel)、ヴァル・トランス(Val Thorens)の三つの谷のことです。この谷にはムーティエから入るようです。今回はシーズン・オフになってしまって行くのを諦めました。ここもシニアに特典があるようです。

ティーニュがどんな所なのかを写真でご覧ください。

[ティーニュの写真]

▲ボタンをクリックすると写真が切り替わります。

2015.11.7 掲載

著者プロフィールバックナンバー
上に戻る