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リヨン経由でフランス・アルプスの旅

2015年8-9月 リヨン経由でフランス・アルプスの旅(その1)

8月23日から9月9日までフランス・アルプスの中央に位置するブール・サン・モーリス(Bourg St.Maurice)を振り出しに、アルベールヴィル(Albertville)オリンピックの時にスキー競技が行われたヴァル・ディゼール(Val-d`Iere)とティーニュ(Tignes)のスキー場を訪ねました。

フランスでは、シャモニー、グルノーブル、アルベールヴィルの順に三度冬季オリンピックが開かれています。現地に来てみると、実際のスキーのアルペン競技は、アルベールヴィルのオリンピックの時には、ディゼールとティーニュの共通のスキー場で行われたことを教えられました。

何しろ私はシャモニーとグルノーブルしか知らないので見ること聞くことはじめてのことばかりでした。

今回の旅の最大の目標は、この地方では72歳とか75歳になると一週間のリフト代が10ユーロで済むという話を大学時代の友人から聞き、それを確かめることでした。

まず場所の確認からはじめましょう。リヨン・パル・デュー(Lyon-Part-Dieu)駅を9:50に出るとシャンベリー(Chambery-Chal.-les-Eaux)に11:16に着き、向かいのホームから11:31に出てムーティエ(Moutiers-Salins-Brides)に12:48着、行きはまだ昨年の水害から復旧しておらず、ここからバスで12:58発13:38にブール・サン・モーリスに到着しました。リヨンからほぼ東に当ります。

なお帰りの9月5日には復旧後の最初の列車が動く日に当たりました。

到着後直ぐ宿を探したのですが、話のかみ合わないこと。

一番安い宿でも朝食なしで50ユーロとオーストリアの倍以上の値段で、TVもなし。朝食はハムもチーズもなしでジャムのみ。卵など夢の又夢でした。どうしてこんなことが起こるのか。一つはダブルルームが主体でシングルがほとんどないことです。オーストリアが積極的にシングルを増やしているのと対照的です。トイレ付きの部屋も少なく、私のようにトイレ、シャワー付きを条件にすると高くつきます。

少し街はずれで駅から30分ほど歩くところで、五泊を条件に朝食付きで50ユーロで我慢しました。

ブール・サン・モーリスでは駅裏(810m)からFuniklar(登山電車)でARC1600まで15分間隔で上れます。ここもかなり大きなホテルやアパートの集合体ですが、さらに同じようなコンプレックスがあるARC1800行きとARC1950経由ARC2000行きの二系統のバスが30分置きに出ています。冬の最盛期にはここだけでどんな巨大リゾートが出現するのか。この先のリフトはここでは有料だったので利用しませんでしたが、エーギュ・ルージュ(Aiguille Rouge 3226m)までリフトで上がってスキーができます。

ここに来てやっと分かったことですが、この地方の夏山のシーズンは7月初めから8月一杯と、スイスやオーストリアに比べると半月近く早くなっていたことでした。オーストリアでは7月初めにはまだ雪が残っていて7月中旬から夏山の本格的なシーズンがはじまります。この私の思い込みが大失敗でした。今年は8月30日が日曜日だったのでリフトもフニクラーもこの日が最終日でそれ以後は自動車のみが交通手段になります。

今回はブール・サン・モーリスとティーニュから眺めたモン・ブラン(Mont Blanc 4810m)を写真で紹介します。

[モン・ブランの写真]

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2015.10.10 掲載

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