2014年8-9月、チロルの旅(その1)フェント
8月26日に羽田を発ち、エッツタール(Oetztal)のフェント(Vent)が第一目標でした。今回、何の準備もせずにぼんやりと目標にしていたのは5千2百年前のミイラ、エッチィ(Oetzi)の発見場所に行くことでした。
その道はフェントから先ず3時間ほどかけてマーティン・ブッシュ・ヒュッテ(Martin・Bush・Huette 2501m)、さらに3時間ほどでシミラウンヒュッテ(Similaunhuette 3019m)。ここから更に1時間半ほどでヒュッテよりも少し高い氷河の中(3210m)でエッチィは見つかったようです。周りは3千メートルを越える氷河ということで、準備不足を思い知らされ、この計画を諦めました。
エッチイについて少し説明しますと、1991年9月19日にニュールンベルクのシモン(Helmut u. Erika Simon)夫妻によって発見されました。その後の調査で紀元前3千2百年前のミイラと判明し、今は南チロルのボーツエンの考古学博物館に収められています。
もう一つの計画は、ここからもヴァイスクーゲル(Weisskugel 3736m)が見えるか、確かめることでした。観光案内所で聞くと「リフトで上ってもヴァイスクーゲルは見えないので、裏山のムートビッヘル(Mutbichel)に上れ」と教えられました。そこで撮った写真をチェックして貰ったのですが、断言できないと言われてしまいました。読者の中でご存知の方がいらっしゃったらご一報ください。
さてフェントの位置ですが、インスブルックからエッツタールの入口まで鉄道でおよそ30分弱、この谷の中心であるゼルデンまで1時間5分、ここから谷の奥にあるフェントまでは22分で着きます。
フェントにいてもヴァイスクーゲルについてはこれ以上の期待は持てないので南チロルの側から見ることにして、フェントで2泊後、29日にエッツタールの枝分かれ地点であるツヴィーゼルシュタイン(Zwieselstein)まで戻り、東側の谷のオーバーグルグル(Obergurgl)を経て、ティンメルスヨッホ(Timmelsjoch 2497m)から南チロルへ入りました。
※参考までに、ルートと時間を記します。
Vent 8:35発→Zwieselstein 8:58着/9:10発→Obergurgl 9:25着/10:05発→Moos im Passeiertal 11:30着/11:56発→Meran 13:05着
目的はヴァイスクーゲルを見るために、メラン(Meran)からナトゥルンス(Naturns)経由で南側からシュナルスタール(Schnalstal)に入ることでした。周りの人に聞くと「もう直ぐバスが来るのを私たちも待っている」とのこと。後でバスの時刻表を調べると、メラン13:03発、ナトゥルンス13:49着でそのバスに乗ったままウンザーフラウ(Unser Frau)の村に14:37着きました。
ここは二食、三食付のホテルばかりで、値段が高い上に氷河のあるヒュッテまで行かないとヴァイスクーゲルが見えないことが分りました。さあそれからが大変。今後の詳細は後に譲りますが、シュナルスタールを出て少し西のラッチで泊まることになりました。
8月29日から9月1日までラッチ(Latsch)で3泊、5日までレッシェン(Reschen)で4泊、ここまでが南チロルで結局出発点のエッツタールに逆戻りして日本へ帰る当日の9日までエッツに4泊しました。以上が今回の旅の概要です。チロル半周です。
今回はフェントでの写真を紹介します。
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[フェントでの写真]
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2014.10.18 掲載
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