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チロルの旅

2013年7月チロルの旅(その7)
東チロルからフェルバーパスを越えて
ノイキルヘン・アム・グロスヴェネディガーへ

ピンツガウ地方とチロル地方マップ

7月15日、この時あいにくと峠を越える道が崖崩れで不通となっていて、バスを途中のマトライア・タオエルンハウス(Matreier Tauernhaus 1512m)で降りました。そして30分ほど坂を上ったところにザルツブルク州側から来たバスが待っていました。後で考えるとフェルバーパスは2428mの高さにあり、下をショートカットしたようです。

私は下手な写真を撮っている間に他の人から遅れ、無理をして急いだために気分が悪くなってしまいました。この峠の道は7月末には修復された、と地方紙で読みました。
  今までフェルバー・パスは何度も通っていますが、峠で降りたのは今回がはじめてでした。そこで巧く写真が撮れなかったのは残念でした。

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下に乗って来たバスが見える。上にいるバスに乗り換えの途中

その先は勝手知ったる道でバスをミッタージル(Mittersill)で降り、クリンムル行きの軽便鉄道でノイキルヘンに向いました。ここの観光案内所で紹介された宿は次の駅ローゼンタールの直ぐ南側にありました。

この欄でしばしば紹介させて頂いている佐貫亦男先生の著書にグロスヴェネディガーのことが度々書かれており、その「チロル日記」の中に、“辻村さんが見たかったであろう風景”という文章があります。

辻村伊助さんは日本登山界の大先輩で「スウィス日記」という名著があります。そのオーベル・ピンツガウのところに、「停車場の名(ローゼンタール・グロース・ヴェネディガー)にまでついているくらいだから、グロース・ヴェネディガーのすぐ麓だと思っていたが、だんだん晴れたのを見ると、ここから頂上は随分遠そうだ。」

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ノイキルヘンからローゼンタールへの途中で見上げたヴェネディガー山系。
左がグロス(大)、右の手前がクライン(小)ヴェネディガー

ローゼンタールからは山の頂が少し見えるだけです。この山を間近に見るにはオーバーズルツバッハの谷を南へ4時間上るとオーバーズルツバッハヒュッテ(Obersulzbachhuette 1741m)に着きます。ここからさらに2時間15分でキュウアジンガーヒュッテ(Kuersingerhuette 2549m)、ここには「トルコテント村落とし(Abstrz“Tuerkische Zeltstadt”)」と呼ばれる景観がありますが、お目当てのグロスヴェネディガーは見えず、さらに上ることになります。4時間か四時間半で山頂まで登れるようです。山を眺めるにもこの山小屋から少し上る必要がありそうです。因みにローゼンタールは標高841mです。

私も今回は谷を入るのをあきらめて、16日はノイキルヘンから北に架かっているヴィルトコーゲルバーン(Wildkogelbahn)方面行きのリフトで山に上りました。ここではサンダルを履いていたのが失敗で、上のほうを歩けず中間駅までリフトで降りることになってしまいました。山頂駅のレストランからは前面にヴェネディガー山系が広がって素晴らしい眺めでした。ただ、お目当てのグロスヴェネディガーはほんのちょっぴりしか顔を見せません。

チロルの旅
[ヴィルトコーゲルバーンの写真]

▲ボタンをクリックすると写真が切り替わります。

その後リフトで山を下りてからローゼンタールまで歩いて帰りました。途中で幾箇所もヴェネディガー山系が見えるところがありました。

2014.1.10 掲載


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