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ゼッキッシェ・シュヴァイツで最もポピュラーな場所が右岸のバスタイ橋とその周辺の岩壁を中心にした風景です。バスタイ橋へは前回写真で紹介したアムセルグルント・シュレスヘンホテルから真っ直ぐにアムセルゼーに向わず、左の少し急な坂を上ります。ここでアムセルゼー(湖)に向うとその先にアムセルファル(滝)があります。 左へ上る道は船着場からアルテラーテン城へ一気に上るよりは楽な道です。バスタイ橋までは2、30分の上りが続きます。
最初に現れるのがノイラーテン城への入口です。決して「ノイ」といっても新しくはありません。1469年に破壊されたと説明書は記しています。 そこを通り過ぎるとバスタイ橋で、1851年に作られた76mの長さの砂岩の橋です。エルベからは130m離れ、190m高い所にあり、そこからの眺望は素晴らしいものです。その先にベルクホテル・バスタイのレストランがあってそこからの眺めも眼下にエルベの流れを楽しめます。 ここを少し過ぎてアムセルゼーの方に下る道がシュヴェーデン・レッヒャ—(Schwedenloecher)と呼ばれ、岩壁の間を抜けて行きます。直訳すると「スエーデンの穴」ですが、1639年の三十年戦争と1706年のスエーデン戦争の時に付近の住民が逃げ込んだところとされています。 日本ではポピュラーな「ロマンチック街道」でも、ローテンブルクをはじめとしてスエーデン軍の恐ろしさが今に伝えられていますが、ここでもやはりその爪あとが残っています。 ただ今回一番驚いたのはこの道にまだ雪が残っていました。アムセル・ファル(滝)でも滝が白く凍っていました。今年の冬の寒さが偲ばれます。 この辺りの美しい風景は私の下手な説明よりも写真でご覧ください。 2013.5.27 掲載
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