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ドロミテの旅

2012年8、9月
ドロミテの旅(その4) ヴェナスとピエヴェ・ディ・カドーレ

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モンテ・ペルモ

コルティナまでの途中でどこか安い宿はないか、と観光案内所で聞くと、親切にあちこち問い合わせてくれましたが、例えばカラルツォ・ディ・カドーレ(Calalzo・di・Cadore)ではシャワーもトイレもない部屋で40ユーロといいます。偶々ヴェナスでシャワー、トイレ付き朝食もついて35ユーロという宿が見つかり、28日の13:10にフォルノを出、ロンガローネ(Longarone)13:38着、13:40発、タイ・ディ・カドーレ(Tai・di・Cadore)14:10着、すぐ次のバスに乗り継いでヴェナス・チェントロ(Venas Centro)に14:21に到着しました。宿はバス停の道を挟んで反対側にありました。

どの位の距離を走ったかというと、フォルノ〜ロンガローネ17km、〜タイ・ディ・カドーレ23km、〜ヴェナス7kmで、トータル47kmとなります。ここからはコルティナまでは23km。実はバスの便がないので大回りをしたので、車があればフォルノとヴェナスは一つの峠を越えて21kmの距離だ、と分かりました。そこを倍以上の遠回りをしたわけです。

南チロル・ドロミテ地方

宿はフォルノの宿とは比べるまでもなく、狭い部屋で35ユーロ、朝食も内容がパンとジャムだけ。途中で泊まることもなかったのですが、この付近を歩くには便利でした。

ドロミテの旅

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翌29日は雨も止み、先ずコルティナの方向に散歩して、正面にモンテ・ペルモ、右奥にモンテ・リテ(Monte・Rite)を見ることができました。ここで見るモンテ・ぺルモはゾッペから見るような感激はありません。午後は逆方向にヴァレ・ディ・カドーレ(Valle・di・Cadore)まで歩きました。町の入口の山々を背景に白い教会が立っているのが目を引きました。散歩道は自転車道路と併用になっていてトンネルが多いのが目に付きました。昔コルティナまでの鉄道の跡を再利用しているように思われました。

ピエヴェ・ディ・カドーレ
ピエヴェ・ディ・カドーレの町の中心に立つティチアンの像
噴水の後はティチアンの生家
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30日にはバスでピエヴェ・ディ・カドーレ(Pieve・di・Cadore)を訪ねました。
  ここはルネサンス期ヴェネチアの画家ティチアンの生地として知られ、町の中央の広場には像が立ち、直ぐ近くに生家も残っています。町は高台になっていてカラルツォへ向かって北北東に延びる道の右側にはピアヴェ(Piave)と呼ばれるダム湖が南北に伸びて、思わず息を呑む光景でした。

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町からピアヴェ・ダム湖を見下ろす。左手にカラルツォ・ディ・カドーレの町が見える。

少し横道に逸れますが、このカドーレ地方で目に付いたのは売家、貸家の看板でした。不動産の乱開発の付けがイタリアの不景気で表面化しているようです。


2012.11.15 掲載


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