2012年1月 エッツタール(Oetztal)でのスキー(その2)
1月10日と12日の二日間、ゼルデン(SOELDEN)で滑りました。
10日は天候が悪くグレッチャー(氷河)はクローズされていました。12日にやっとグレッチャーに行くことができ、その時の写真だけではゼルデンの全貌を紹介できず残念です。
ゼルデンについては私として特別な思い出があります。1961年から62年にかけてのクリスマスから新年に、休暇をこの地で過ごしました。50年ぶりのスキーでした。
その時の記憶は今では定かではありませんが、谷の入口から入って行くと手前のゴンドラがギィッギィヨッホ(Giggijoch/2284m)、奥の方にあるゴンドラがガイスラッハコーゲル(Gaislachkogel/3058m)、どちらも50年前には存在せず、ガイスラッハコーゲルの下辺りで滑ったのではないかと思っています。残念ながら今回はギィッギィヨッホからグレッチャーへのルートのみを滑りました。
ホッホ・エッツ(Hoch Oetz)スキー場へ上るアハコーゲルバーン(Acherkogelbahn)の谷駅からバスに乗って45分でゼルデンのギィッギィヨッホバーン(Giggijochbahn/1350m)の谷駅に着きます。ここからゴンドラでギィッギィヨッホの山頂駅(2284m)へ、さらにチェアリフトを乗り継ぎロートコーゲルヨッホ(Rotkogeljoch/2662m)まで。ここから一旦滑り降り、チェアリフト、ゴンドラを乗り継いでレッテンバッハ氷河(Rettenbach Gletscher/2684m)に着きます。
さてここからがグレッチャー地域に入ります。ゴンドラで一気に3340mのシュヴァルツエ・シュナイト(Schwarze Schneid)に上がります。ここからトンネルを潜ると日当たりのよいティフェンバッハ氷河(Tiefenbach Gletscher/2796m)に出ます。今回は時間もなかったのでティフェンバッハの谷駅まで滑り降り、チェアリフトでレッテンバッハ(Rettenbach)側に出て、谷駅を通ってラングエックバーン(Langeckbahn)の谷駅まで滑り降り、ここからやはりチェアリフトでロートコーゲルヨッホに戻りました。残念ですがラングエック谷駅の標高が分からないのでどの位滑ったのか想像がつきません。ゼルデンのスケールの大きさは実感しました。
今回の旅でうっかり忘れていたことがありました。西と東のキリスト教はクリスマス、復活祭といった行事が一週間ずれています。ギリシャ正教系のロシア、ルーマニア、セルビアなどの国はまだ正月休暇で、ゼルデンのリフトは長い列ができていました。スラブ系の言葉やイギリス人と思われる英語が飛び交い、ドイツ語が分からない人が多いのに困惑しました。私の宿は西側の客が主体なので、7日の夜からは客は私一人になりました。
2012.3.2 掲載
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