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クロアティアでは、到着日と出発前日ザグレブに二泊し、後はプリトヴィチェ湖のベルヴュー・ホテルで四泊しました。一日は完全に雨に降られましたが、到着日の半日を入れて二日半ゆっくりと湖水一帯の景色を楽しむことができました。 私の泊ったホテルにも、連日日本や韓国の団体が押し寄せ、長いグループでも二泊、夜ついて朝出るので丸一日だけという強行スケジュールでした。雨の日に会ったらアウトです。もう一つのグループは朝着いて翌日の夕方出る一泊タイプでした。どちらにしても大変です。それにしてもまだシーズン前のこの湖は各国の団体客で賑わっていました。 湖の詳細は次のレポートに譲るとして、次の目的地は南チロルで、6月1日にザグレブを発ち、ウイーン経由インスブルックに18:15着。鉄道でブレナー峠の手前のシュタイナッハで一泊しました。ザグレブを15:10発の飛行機に乗ったのですが、これは朝の飛行機が取れなかったからで、出来れば朝の飛行機に乗ることをお勧めします。 南チロルは当然のことですがチロル本体の南側に広がっています。チロルの中心都市はインスブルックで、丁度この地方の中ほどにあります。南チロルの中心はボーツエン(ボルツァーノ※)で、大体インスブルックからブレナー峠を越えて南チロルに出た真中ほどに位置しています。南チロルはこのボーツエンを中心に西にメランや最高峰のオルトラー、東にドロミテの山塊が広がっています。 私が今回目的としたのはこのドロミテ地方でした。ブレナー峠を越えると、北から順にプスター・タール、グレードゥナー・タール、ドロミーテン・シュトラーセと呼ばれる三つの谷が平行して東に入っています。 今回は先ずグレードゥナー・タールに入りました。本線をヴァルデンブルックで降り、バスで谷の奥にあるヴォルケンシュタインに向いました。丁度6月2日がキリスト昇天祭の祝日に当たって観光案内所は休んでおり、安い宿が取れませんでした。その上季節が早過ぎて峠を越えるバスは運行していないと分かり、翌日はリフトが動いているザンクト・ウルリッヒまで谷を下りました。ここで四泊して、今度はプスター・タールを東チロルに近いトブラッハ(ドビアッコ※)に着きましたが、お目当てのミズリーナ湖行きのバスも季節が早過ぎて運休していました。ここでも四泊し、今回で三度目になるライン村に向いました。ここは佐貫亦男先生が何度も訪れ、その著書にも書かれているところです。昨年の夏サンチャゴで偶然この村の人に会ったのでまた来る気になったのでした。お天気は酷いものでした。ここでも四泊。そしてその間に知ったドライチンネン(トレチメ ラバレード※)という山をどうしても見ようとオーストリアとの国境の町インニヒェン(サン・カンディド※)で六泊もしてしまいました。 最後はインスブルックに一泊して帰国でしたが、ここでの宿泊の失敗については後ほど詳しく報告します。以上が今回の旅の概略です。どんなところか写真をご笑覧ください。 ※文中の(※)印の名称・表記はイタリア語の地名(本文はドイツ語名) 2011.7.22 掲載
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