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2010年夏 スペイン大西洋岸の旅 -その5- オヴィエド(2)

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ナランコ教会の近くのカフェから
オヴィエドの街を見下ろす

8月3日、やっと天気がよくなって、北の郊外にある二つのプレ・ロマネスク教会を訪ねました。二つともに世界遺産になっています。イスラムの破壊を免れた貴重な建物なのでしょうか。駅前の通りからバスが出ています。

サンタ・マリア・デル・ナランコ教会は見晴らしの良い丘の上に建っている、元来は842年に離宮として造られた建物でした。横から見るとかなり幅の広い建物です。そこから200mほど先にサン・ミゲル・デ・リーリョ教会があります。
  ナランコ教会の先にはレストランもあって、コーヒーを飲みながらオヴィエドの街を眼下に見下ろすことができました。

三つの世界遺産の教会の最後の一つは、ラ・コベルトリアという南に、つまりレオンの方角に、30分ほど鉄道に乗ったところにありました。駅から見上げる丘の上にある、サンタ・クリスティナ・デ・ルーナ教会です。駅の前をレオンに行く高速道路が通っていて、ここの駅は今では時代に取り残され、近くにはカフェもありません。昔はサンチャゴに行く巡礼の通り道だったようです。

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オヴィエドの街中にも世界遺産にはなっていませんが、サン・ユリアン・デ・ロス・プラドスというプレ・ロマネスク教会があります。この他にもこの地方にはあちこちにプレ・ロマネスクの教会が残っています。オヴィエドはサンチャゴへの大西洋岸を通る巡礼路の重要な都市でした。

1934年の鉱山労働者の蜂起と1937年のフランコ軍との戦闘によって街は破壊されました。カテドラーレも内乱後に再建されたものだそうです。素人の私にはとてもそんなには見えませんが。


2010.11.24 掲載


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