WEB連載

出版物の案内

会社案内

2010年2月 八重山諸島への旅

photo
西表島大原港から仲間川へ
マングロープの見学に

2月18日から二泊三日のトラビックス主催の団体旅行で石垣島に出掛けました。
  娘が石垣島に住んでいるので、久しぶりに顔をみたいと、家族での旅でした。
  誰の心がけが悪かったのか、三日とも曇りか雨で、きれいな写真が撮れなかったのが残念です。

まず羽田が雪で出発が遅れ、那覇で乗り継いで三十分ほどの遅れで石垣島に着きました。こちらは小雨でした。ここからが強行軍で土地の特産品の店を見て、石垣島の鍾乳洞のレストランで沖縄料理を食べてから、洞窟を見物しました。日本で七番目の大きさで、石筍のできるスピードが他所と比べて早いのが特徴のようです。

それからやっとフサキ・リゾート・ヴィリッジにたどり着きました。ここの写真が巧く写らなかったのは残念です。沈む夕日が綺麗なところとのことですが、連日雨か曇りでその美しい入日を見ることはできませんでした。

翌日は元気な人たちは早起きをして竹富島に行きました。我々はゆっくりと起きて竹富島で先に出たグループと合流して、西表島に向いました。天気は依然として降ったり止んだりでした。大原港に着くと、早速ボートに乗り換えて、仲間川をマングロープの群生地を見ながら、樹齢四百年といわれるサキシマスオウノキのところまで川を溯りました。この木は実に立派な木でした。

photo

▲ボタンをクリックすると写真が切り替わります。

私がマングロープと最初に出会ったのはボルドーの植物園でした。島崎藤村のフランス滞在の記録でもある『エトランゼ』の中の以下のような文章にひかれて「ジャルダン・ピュブリック」を訪ねた時でした。二十年以上も前のことです。

「雨の中をジャルダン・ピュブリックへと訪ねて行って見ると、白鳥の静かに浮かぶ古池の畔には黄ばんだ柳の葉がまだ深い秋を語り、枇杷の葉に似たマグノリアの濃い緑も生々として居た。そこにも西方の空をしのばせるものがあった」

藤村がボルドーを訪れたのは十一月でしたが、私は七月の中旬でした。不思議なことに私の記憶からはマグノリアが抜け落ちて、マングロープの林だけがいまだに残っています。


昼食は西表島温泉のあるレストラン・サミンでとりました。ここのおそばが美味しかったのが印象として残っています。

そこから少し大原港の方向に戻ったところに由布島行きの水牛車の発着所があります。水牛も年を取っていましたが、八十歳を越えたお爺さんの三線と歌が圧巻でした。島内は動植物が豊富な自然公園になっています。

由布島公園内の水牛の碑
由布島の水牛車

夜は自由行動で、娘の案内で「舟倉の里」という沖縄料理のレストランに行きました。久しぶりにイカ墨料理を食べました。

最後の日は川平(かびら)湾の見学と買い物です。川平湾は日本百景の一つとのことでしたが、今日もまた降ったり止んだりの天気で今一つ迫力、美しさに欠けた眺めでした。

石垣島は物価も高いとのことでした。自然に恵まれていますが、長期滞在はどうなのでしょうか。

石垣島の川平湾(日本百景の一つ)
川平湾公園内に、天皇・皇后両陛下が訪れた記念碑(写真右)もある。

2010.3.9 掲載


著者プロフィールバックナンバー
上に戻る