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シュヴァルツヴァルトへの旅 09年4月(その1)

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友人の家からの眺め。この景色が一週間で
どう変わったのか、後でお見せします。

4月2日から12日まで、ドイツのオッフェンブルクに住む友人の誘いもあって、南ドイツのシュヴァルツヴァルトを訪ねました。

私の持論の一つに、「南ドイツが最も美しいのは復活祭の季節だ」というのがあります。
  今年の復活祭はカールフライターク(灰の金曜日)が4月10日、いわゆるイースターサンデイが4月12日、イースターマンデイが4月13日でした。

私が向こうに着いた4月2日には、まだ丸坊主だった木々が復活祭の季節に入ると一斉に芽を吹き、花を咲かせたのは壮観でした。ただ12日にはドイツを離れたので、余りよい写真は撮れませんでした。

もう一つよい写真が撮れなかった理由があります。おいおいお話ししますが、オッフェンブルクは標高161mの平地にありますが、後半を過ごしたゲンゲンバッハは少しシュヴァルツヴァルトに入って172m、雪が残っていたムンメルゼーは1032mもあります。しかも、復活祭の季節にドイツでスキーをしているのを見るのは驚きでした。

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オルテンベルクのお城。
まだ若葉が出ていない。(4月5日撮影)

五十年も昔のまだ寒い時代でも、復活祭にはスイスのサンモリッツの3000mのところで滑ったもので、ダヴォスがべた雪だったのを今なお覚えています。

翌4月3日に近くのゲンゲンバッハに宿を探しに行きましたが、イースターの休暇がはじまっているためか、適当な値段の宿が見つかりませんでした。友人の家にお世話になることとして、再度6日の月曜日に部屋を探すことにしました。

そんなことが重なって友人の運転でシュヴァルツヴァルトに入ったのは5日の日曜日でした。

先ず近くの今はユースホステルになっているオルテンベルクのお城を訪ね、さらに田舎道をワイン畑に囲まれたスタウフェンベルグのお城に上りました。ここのワインは値段の割には美味しくないそうです。そこからシュヴァルツヴァルトの中を登って、フロイデンシュタットからバーデン・バーデンに抜けるシュヴァルツヴァルト・ホッホシュトラーセに来た頃には周りは一面の銀世界で、スキーをする人の姿も見えました。

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ムンメルゼーは一面の雪でした。
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ムンメルゼーのホテル。
奥の食堂を残して手前のホテルは壊されていた。柵の右側は雪に覆われた池。

これは私にとっては全くの驚きでした。私にとってのドイツのイースターはもうスキー・シーズンが終わっているからです。今年は寒かったという友人の言葉が真実を伝えています。

そんなことで49年ぶりのムンメルゼーは雪に覆われていました。ムンメルとは湖に住む人魚の一種ですが、男女がいるようです。私にとって残念だったのは昔泊まったホテルが食堂だけを残して建て替えのためか壊されていたことです。

そんな私の思いを写真でご覧下さい。

2009.4.28 掲載




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