東アルプスの旅 08年10月、その3 ツエル・アム・ゼー
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市の広場にある教区教会の塔
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リエンツからグロースグロックナーの西側を北上し、フェルバー・タウエルン峠を越えてミッタージルへ、ここでバスを乗り換えて西へツエル・アム・ゼーまで、三時間ほどの快適なバスの旅でした。このルートは戦後にトンネルができてからの新しいものですが、今では真冬でもバスが走っているとのことです。
新しくこの道筋のマトレイとカルスからリフトが架けられてスキー場もオープンします。温暖化に対応してということでもありませんが、氷河の上を滑るスキー場があちこちにできて、夏でもスキーが滑れるようになりました。
このツエル・アム・ゼーの近くにも、事故で有名になったキッツシュタインホーンの氷河スキー場があります。評判の悪かったケーブルカーは廃止されてリフトだけが運行されていると聞きました。ここも一年中滑れます。
ザルツブルク州の湖といえばザルツカマーグートの湖水群が有名ですが、州の南に位置するこのツエラー湖も保養地として昔から有名なところです。
ここに着いたのが10月8日とシーズンも終わりのせいか、街の中心から7,8分のところにバルコン付の部屋が20ユーロ、朝食付きで24ユーロで見つかりました。キッチン付で料理もできます。ここもリエンツに負けず劣らず街全体が公園のようで、川ではなく湖がアクセントをつけています。
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リフトの谷駅からシュミッテンへーエを望む
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ここからはキッツシュタインホーンは勿論のこと、グロースグロックナーも見えるといいますが、どの山なのか分かりませんでした。西側の1965mのシュミッテンへーエに上ると、グロースフェネディガーも見えるそうです。シュミッテンへーエにはその昔オーストリア皇后のエリザベート、通称シシーも登られた、と伝えられています。私は今回はこの高みに上るのをあきらめました。ピンツガウアー・チケットというのがあって、五日間で41ユーロという安いチケットです。次回はこれを利用したい、と思っています。
ツエラー湖はゆっくり歩いても三時間半ほどで一周することができます。
ツエル・アム・ゼーの岸辺には、オーストリアの20世紀を代表する建築家で画家のフンデルトヴァッサーの噴水がありました。彼は日本に興味を持ち名前を直訳して「百水」という号をもっています。
[右写真] プリーラウ(お城)
[下写真] お城の教会
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北端にはプリーラウというお城があって、きれいな教会もありましたが、中には入れませんでした。このお城にはミシェランの星のあるレストランもあります。
湖を取り巻いてホテルや公園が散在し、湖畔を散歩する人の列が絶えません。
2008.11.25 掲載
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