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東アルプスの旅 08年10月、その2 リエンツ

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紅葉に包まれたイーゼル川畔の教会

よく飽きもせずに同じところを回っているね、と声がかかりそうです。

今回の旅のルートは、今年の夏とあまり変わりません。マルニッツからリエンツと同じ目的地ですが、通った道筋は少し違います。

夏の旅ではバスでヴィンケルンに抜け、ここでグロースグロックナーから南下してくる道に合流しましたが、秋になるとこのルートはバスの便数が減ってしまいます。

そこでこの度は鉄道でシュピタール経由の回り道をしました。距離にして110キロほどあって運賃が15ユーロはするだろう、と思っていました。改札には人がいないので、自動発券機で切符を買うと何と9.70ユーロでした。切符がおかしいことに気がついたのは、発車の時間が迫ったころで、ヴィンケルン経由となっていました。

ところが検札にきた車掌はこの切符でよいといいます。乗り換えてからきた二人目の車掌もこの切符でOKです。切符の経路は違うのに何故この切符でよかったのか、いまだに分かりません。多分料金は最短距離の分を支払えばよい、というルールでもあるのでしょう。やはり民営より国営だと変に感心しました。中曽根以来の民営化で世の中はおかしくなっていると思われませんか?

リエンツは東チロルの中心都市です。「Lienzer Dolomiten」というのがこの都市の謳い文句です。ドロミテはイタリアの北部アルプスの地方名で、リエンツから見ると西南に広がっています。逆に考えると、ドロミテの東の端がリエンツ一帯の山岳地帯ということです。

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(上)宿のバルコンから南を見ると、
(下)黄葉したドラウ川。

私は今度この街にはじめて二泊しました。街はドラウとイーゼルという二つの川に挟まれ、街を過ぎたところに二つの川の合流点があって、大きなドラウ川となって旧ユーゴスラヴィアへと流れ、ドナウ河となります。この二つの川のせいか、街全体が公園のような美しさです。

リエンツは観光の拠点としても便利なところで、西に行けば直ぐイタリアに入り、北に南チロル、南にドロミテの山々が連なっています。北にはオーストリアの最高峰、グロースグロックナーがあって、西側を北上するとフェルバー・タウエルン峠を越えてミッタージルからキッツビューヘルへ。東側のルートはハイリゲンブルートを通ってブルックからツエル・アム・ゼーやザルツブルクに通じています。東へ向かえばヴェルター・ゼーからクラーゲンフルトです。

丁度黄葉のリエンツを写真でお楽しみください。

2008.11.14 掲載




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