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東アルプスの旅(08年6月24日〜7月18日)その一


今回の旅もお目当てはマルニッツのホッホ・アルム・シュピッツエでした。
  まずお詫びしなければならないのは、「マルニッツから眺めた東アルプス」という文章の中で、これがホッホ・アッルム・シュピッツエだといった山は間違いでした。本当の山はその左側にあったのです。
  その上今回もホッホ・アルム・シュピッツエはその全容を私にははっきりと見せてくれませんでした。

今回はザルツブルクを起点にしました。この街を素通りしてビショッフスホーフェンで宿を探したのはよいのですが、安いところでは満員と断られて結局行きは36ユーロも払うことになりました。この町のことは帰りに触れます。

ここで一泊後6月25日にはマルニッツに入りました。
  マルニッツはまだシーズン前で、アンコーゲル・バーンというホッホ・アルム・シュピッツエがよく見えるところに上るリフトは6月28日にやっと動きました。
  一般に言えることは、アルプスの夏のはじまりは遅く、リフトだけでなくて、バスも7月10日頃まで運休というところすらあるのです。それほど雪が深いということです。

その間何をやっていたかというと、夜は25,26日がサッカーの欧州選手権の準決勝の日にあたり、TVの前にしがみついていました。
  25日はドイツとトルコ戦で、まさに実力伯仲の3対2という大激戦でした。驚いたのはドイツのほとんどの都市で広場に人が集まって、TVを見ながら大騒ぎをしていることでした。昔はこんなことはありませんでした。

翌26日はスペインとロシア戦で、前半は互角の0対0でしたが、スペインが一点を入れるとロシアはがたがたになって3対0という一方的な試合になりました。驚いたのはオランダ人のへディック?というロシア・チームの監督で、かってワールド・カップで、韓国を四位に、豪州を日本に勝って決勝トーナメントに出した人でした。

昼間は飛行機の中で、サンダルをきつくして履いていたためか、右足が痛くてやっと26日頃から人並みに歩けるようになりました。

26日は西の方へタウエルン谷をすこし足慣らしに散歩しました。
 27日はアンコーゲル・バーンの中間駅、1941mまで自分の足で上りました。(写真1,写真2)
  28日はアンコーゲル・バーンの山頂駅、2636mから、さらにハノヴァー・ハウス、2720mまで上って、ホッホ・アルムシュピッツエを見ようとしましたが、2時間待っても姿を現わしません。中間駅付近まで下ってきて、頭に雲を被った姿をやっと見ることができました。(写真3)
  29日はゼーバッハ・タールを奥まで歩きました。今度はホッホ・アルム・シュピッツエは頭の先だけしか見せてくれません。(写真4)

ようするに今回もこの山の全容は掴むことができませんでした。
  その失敗の写真をここに並べて置きます。

2008.8.12 掲載  




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