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マルニッツから眺めた東アルプス(2007)

 10月30日から11月6日まであわただしいオーストリアの旅をしました。
  今回の旅の目的は二つあったのですが、電池の充電器を家に置き忘れるという大失敗があって、写真も十分に撮れませんでした。
  第一の目的はマルニッツからホッホアルムシュピッツエを眺めること。第二はウイーンの定宿の女将さんのお墓参りでした。

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やっと顔を出した
ホッホ・アルム・シュピッツエ


  結局写真を撮ったのは
日の当たっていないホッホ・アルム・シュピッツエ。

  ホッホ・アルム・シュピッツエは「東アルプスの女王」と呼ばれるオーストリアの代表的な山の一つです。
  ここへ行くのはザルツブルクから南下する方法もありますが、私はクラーゲンフルトからヴェルター・ゼーに沿って西へフィラッハまで、ここから北東にシュピタール経由マルニッツへ入るルートを選びました。
  ヴェルター・ゼーの湖岸は丁度黄葉の最中で、それより高い標高1200mのマルニッツでは、もう秋も終わりという風情でした。電池切れが残念です。

今回の旅行では本当に珍しい経験をさせてもらいました。
  まずクラーゲンフルトの空港から駅へのバスを降りるときに、リュックザックを置き忘れました。そのザックが何とまた空港から戻ってきたバスの中にあるのを偶然に見つけたのです。こんなことってあるのでしょうか。

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マルニッツの裏山から見た東アルプス

ようやく鉄道でシュピタールまで来ると、線路を点検中ということで、全員行く先別にバスに乗せられました。急ぐ旅ではなし、秋の深まるアルプスの谷の風景を満喫しました。

マルニッツの駅は町の中心からは徒歩で2、30分ほど離れていて、乗ってきたバスの運転手に頼んで町中まで連れて行ってもらいました。観光案内所で、25ユーロが相場という窓口に強引に20ユーロの宿を見つけてもらいました。シャワー、トイレ、TV、バルコン付のダブルルームですから、大満足です。

翌日(11月1日)はカトリックの国では「全聖人の日」といってお休みです。オーストリアでは、本来この日に日本のお盆やお彼岸のようにお墓参りをするそうです。実はドイツでは、10月31日が「宗教改革の記念日」なので、この習慣はなかったように記憶しています。

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シュピッツアー・ゼーから
マレーゼン・シュピッツを望む

  よいお天気で、案内所で教えられた鉄道に沿ったハイキング・コースを北に進みます。アンコーゲル・バーンというリフトを過ぎるとゼーバッハの谷に入ります。10分ほど歩いたところにシュラピッツアー・ゼーというきれいな湖があり、前方にマレーゼン・シュピッツ(2915m)が姿を現わします。この季節の朝は寒く、人一人いません。
  さらに2、30分ほど歩くと待望のホッホ・アルム・シュピッツエが右手に見えてきました。午前中は日陰になっていました。

ここに午後まで頑張っていたら、きっと素晴らしいホッホ・アルム・シュピッツエが見えたはずでした。ところが道の途中であった女性から「マルニッツの裏山からもこの山は見える」と聞いて、午後は裏山に上りました。マルガレーテン・パヴィヨンと呼ばれる小さな建物があり、そこからは、ハノーヴァー・ハウスという山小屋を中心に白い峰が連なっています。しかし、右端はアンコーゲルの峰で、ホッホ・アルム・シュピッツエは山の影になって見えませんでした。大失敗ですが、わずか二泊の旅ではどうしようもありません。今回はあきらめて、来年六月に出直します。

帰る道で、クラーゲンフルトに一泊しました。
  朝食なしで37ユーロと、地方の中心都市の宿の値段が高いのには閉口しています。
  今回は充電器を忘れるというミスで、この街の写真は撮れませんでした。
  次回からのマルニッツへのアプローチは、マルニッツがザルツブルクからスロヴェニア、クロアチアへの幹線の途中にあるので、ミュンヘンかザルツブルクから直通列車に乗る方を選びたいと思います。


2008.4.12 掲載  




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