チロル周遊(2007) その3
8月20日(月)に、東チロルのヒンター・ビッヘルからフェルバー・タウエルン峠、というかトンネルを通ってザルツブルク州の南に位置するミッタージルに移動しました。
ここでミッタージルについて話す前に、ヒンター・ビッヘルになぜ行ったかについて少し説明させて下さい。
ここは作家の新田次郎さんが佐貫亦男先生に連れられて訪れたときには、中央の建物は「ウイーン少年合唱団」の合宿所として使われていました。その後佐貫先生が一人でこの地を訪問されたときには、この建物は宿泊施設として使われていなかったために、写真の左側の「ベルククリスタル」の半地下の部屋を使われるようになりました。
今回の訪問では、合宿所は「ニーダーライン」というホテルになっていて一泊朝食付きで27ユーロでした。ただ私はそんな有名な建物とは知らずに、「高い」といって泊まりませんでした。
「ベルククリスタル」の方はシャワー、トイレ付の部屋がなく、結局「ガムスブリック」に23ユーロで泊まったわけです。
ミッタージルは東チロルの中心都市、リエンツから北上して、フェルバー・タウエルン・トンネルを抜け、チロルのキッツビューヘルへの南北の幹線と、ツェル・アム・ゼーから西にクリンムルへ向かう東西の幹線が交わるところにあります。
ゴルフ場もあって、夏のリゾート地として発展したようです。
北側に街を見下ろしてお城があり、街は賑わっていました。
ここで三泊もしたのは、朝食込みで、シャワー、トイレ、TV、バルコン付の部屋が僅かに19ユーロだったためです。しかも街の中心にあって静かでした。
8月23日にはバスでクリンムルに移動しました。宿は村から少し上ったところにあって、朝食つきで23ユーロ、ハーフ・パンションで30ユーロとのことで、朝、夕食付にしました。勿論バルコンまですべて完備した部屋です。
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ドライへレンシュピッツエ
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8月24日、待望のクリンムラー・タウエルン・ハウスの先で、ドライへレンシュピッツエを眺める計画を立て、クリンムルの滝を上って、クリンムラー・アッフェン谷を流れに沿ってクリンムラー・タウエルン・ハウスまで溯りました。
宿から2時間50分、滝の入口から2時間半で着きました。この建物からはドライへレンシュピッツエは見えず、さらに30分ほど歩いたところで撮った写真をお見せします。
8月25日は近くのパノラマ・ヴェークという散歩道を歩きましたが、パノラマといえそうな景色には出会いませんでした。途中、今はホテルになっているファルケンシュタインというお城に立ち寄りました。
8月26日、滝とは反対方向、つまり北側のプラッテン・コーゲルという名前どおりの平たくて丸い丘の上で、ミサがあり、見物させていただきました。
ここでの最大の収穫は、この丘の上り口にあるフィルツシュタインというホテルのテラスから、クリンムラーの大滝の上に、ドライへレンシュピッツエを眺めることができたことです。こればかりは流石の佐貫先生もご存知なかったようです。
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クリンムルの滝
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アルプスで不思議に思うのは、山に近づくほどその山が隠れてしまい、遠くからは、こんなところでと思うところで、その山と対面できることです。
8月27日、この日は滝の左側にあるローマ時代からの道といわれる、アルター・タウエルン・ヴェーク、つまりタウエルンの古道を滝の上まで上りました。
時間は少しかかりますが、歩きやすい道でした。
8月28日、クリンムルからバスでチロルのケーニッヒスライテンに出て、バスを乗り換えてツェル・アム・チラーまで、ここから軽便鉄道でイェンバッハ、さらに国鉄でインスブルック、ここからバスでノイシュティフトまで。
ノイシュティフトでは、31日まで毎日降ったり止んだりのお天気でした。
ここには来年の一月にまたスキーで来ます。
2008.1.29 掲載
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