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久しぶりのゼルデン

ゼルデン(Soelden)の町はチロルの州都、インスブルックから西へ鉄道で30分ほどきたところから南へ入ったエッツ・タール(谷)の中ほどに位置しています。
  この地方は雪が豊富なことで知られ、夏よりもむしろ冬が賑わいます。

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オーバーグルグルの村の風景

  私はこの谷で、1961/62年のクリスマスから新年の休暇を楽しんだ記憶があり、06年の9月に45年ぶりにこの地を訪れました。
  当時はエッツ川に沿って一本の道の両側にしかなかった町が、対岸の奥まで広がっていました。私が泊まったペンジョンの女主人も70年代に移ってきた、と話していました。
  昔のホテルがどこだったのか、まったく想い出せません。多分「ホテル・ベルクラント」だったような気がします。

ここに来て最初に訪れたのは、オーバーグルグルの村でした。直ぐ裏山がイタリアとの国境です。ここは昔オーストリアで教会をもつ一番高いところにある村として有名でした。この村と教会の写真を紹介しておきます。

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ガイスラッハ・コーゲルの展望台

  私はスキー学校の先生に連れられて、ここまで滑りにきましたが、一体どこで何をしたのか、今では全く憶えていません。

ゼルデンには、幾つもスキー場があって、その中のティーフェンバッハは9月というのに山麓駅の近くに雪が残っていました。これは万年雪で、この辺りまで氷河ということです。ガイスラッハ・コーゲルはゼルデンの町からリフトで上れますが、二段になった展望台からのパノラマは見事です。これも写真をご覧ください。
  ホッホゼルデンは昔からそれほどホテルが増えたようにも見えませんでした。

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ホッホゼルデンのホテル群

エッツ・タールは五千年前の我々の祖先であるエッツィが1991年9月19日にティーゼンヨッホ(3200m)で発見されてから、益々有名になりました。エッツィは発見現場が南チロルだったことから、1998年1月18日にボーツェンの博物館に移されました。
  エッツ・タールの入り口に近いウムハウゼンには、エッツィを記念した公園があり、古代人の生活を偲ぶことができます。
  発見場所に一番近い村はフェントですが、ここからでも片道5時間ほどかかるそうで、途中山小屋に一泊しなければなりません。一度は行ってみたいものです。

 

2007.1.23 掲載

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