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パリへの旅 第3回
久しぶりのパリ、ジヴェル二ィ モネの足跡を訪ねて

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大作『睡蓮』のモデルになった池

モネといえばチュイルリー公園のオランジェリーにある『睡蓮』の連作が有名です。しかし、残念ながら現在この建物は修復中でした。
 そのためというだけではありませんが、ジヴェル二ィのモネのお屋敷を訪ねました。

サン・ラザール駅からルーアンかル・アーヴル行きの普通列車でヴェルノン下車。往復で21.60ユーロ。 ここからバスでジヴェル二ィまで。往復で4.00ユーロ。

十月半ばでかなり寒いのですが、観光バスが次から次へと来るのに驚きました。

ここの池が大作『睡蓮』のモデルですが、季節はずれなのか、小さな蕾が二つ、三つあるだけでした。

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『日本橋』のモデル

この池に架かっている小さな橋が『日本の橋』のモデルです。

後日パリのマルモッタン美術館を訪問し、二、三枚の『日本の橋』を見ました。晩年の作品で目がよく見えなかった、という話もありますが、 あまり出来のよい作品ではありません。

やはりこの美術館にある『印象・日の出』の出来とは雲泥の差を感じました。 この絵は皆さんご存知のように「印象派」という名前の由来となった作品です。

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モネのお屋敷

モネのお屋敷には、素晴らしい浮世絵のコレクションが所狭しと並べられています。日本人の訪問者もありました。 彼の作品は息子のミシェルによってマルモッタンに寄付され、ここにはオリジナルはほとんど残っていません。レプリカが飾られていました。

その外の庭園は草花が茫々と伸び放題でしたが、それでも秋の花は色あざやかでした。

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マルモッタン美術館
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