第5回 チロルのシュトバイ・タールを基点とした旅
 
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今回の旅のスケジュールを簡単に記します。  
各地の詳しい様子と写真は こちらをご覧下さい。 
 
 
| 5月23日(金) | 
成田⇒ウイーン⇒インスブルック ⇒シュタイナッハ・イン・チロル | 
 
 
| 26日(月) | 
⇒ブルネック⇒ザンド⇒ライン | 
 
 
| 30日(金) | 
⇒ザンド | 
 
 
| 6月02日(月) | 
⇒ブルネック⇒シュテアツィング | 
 
 
| 04日(水) | 
⇒インスブルック⇒イエンバッハ ⇒ツェル・アム・チラー | 
 
 
| 11日(水) | 
⇒インスブルック⇒ノイシュティフト | 
 
 
| 17日(火) | 
⇒インスブルック⇒ウイーン⇒成田 | 
 
 
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| インスブルック旧市街でゴルデネダッヘルをのぞむ | 
 
 
 ツェル・アム・チラーからシュトバイ・タールのノイシュティフトまでは、イェンバッハとインスブルックで二回の乗り換えはありますが、 待ち時間を入れても二時間ほどの道程です。 
 シュトバイ・タールはブレナー峠に上るヴィップ・タールの一本西の谷で、 フルプメスやノイシュティフトの町からはバスで二、三十分でインスブルックに行けるので、出発前はここで泊まることにしています。 
 理由は宿代で、インスブルックならシングルのシャワー、トイレ付きが朝食込みで最低でも40ユーロしますが、この谷なら運がよければ20ユーロで泊まれます。 
 この谷のバスの終点はムターベルクアルムで、ここから「トップ・オブ・チロル」というレストランのある、一年中スキーのできる氷河スキー場に登れます。 この点はチラー・タールがヒンタートゥックスという氷河スキー場をもっているのに対抗しています。 
 
 
 
こういうリフトが使えるシュトバイタール・カードが五日間有効で40ユーロですが、私は今回リフトを使わなかったので、 
バスと鉄道が使える一週間チケットを23.30ユーロで購入しました。 
このチケットの魅力はバスでインスブルックへ行けることです。どうしたことなのか、カードではバスでインスブルックに行けません。 また、チケットでは鉄道やバスでブレナー峠まで行くことができます。国鉄が出すチケットだからでしょうか。 
 
 
 ここでついでに、南北チロルでの食費と宿代について触れましょう。 
 先ずビールから、南チロルでは、0.2lが1.40ユーロ、0.4lが2.80、0.5lが3.50というように値段にスケール・メリットがありません。 
 これに対してオーストリア側のチロルでは、0.25lが1.50、0.3lが1.80~1.90、0.5lが2.30~2.70というように、飲めば飲むほど安くなります。 
 次にワインは、南チロルでは、1/4lが1.80ユーロに対して、チロルでは1/4lが3.00もします。そこで炭酸で割ったワインが1/4lが1.90~2.30で出されています。 
 食事は私の場合は土地の料理しか食べないので比較的安上がりです。 
 いくら出しても10.00ユーロ前後で納まりました。 
 宿賃は今回の旅行で最高が最初に泊まったシュタイナッハの25ユーロで、最低はツェル・アム・チラーとノイシュティフトの19.00ユーロでした。 
 ただ同じ19:00でも内容は全く違いました。ツェルでは、シャワー、トイレ、朝食は付いても、テレビとバルコンがありませんでした。 
 一方ノイシュティフトでは、テレビもバルコンも付いて眼下をシュトバイ川が流れ、ダブルの広い部屋でした。シーズン・オフの余禄です。 
 後朝食の中味も問題です。ドイツ語地域では、コーヒーとミルクがたっぷりと出て、ハムとチーズがつきます。卵は宿によって付いたり、付かなかったりです。  
 
  
 
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| ブレナー峠近くのオーバーベルガーゼー | 
 
 
 シュトバイタールは何度も来ているので、今回は少し遠出をしてみました。 
 一週間のチケットのおかげでインスブルックからブレナー峠の間はどこへでも行けます。 ブレナー峠の少し手前を西に入ったオーバーベルガーゼーという湖も訪ねました。 
 バスの終点から二、三十分で湖の入口です。山小屋のようなホテルがあって、少し高いが食事もできます。 本当に素晴らしいところなので、写真をご覧ください。  
 
 
 インスブルックでは、街の南にあるパッチャーコーフェルのリフトで上にあがり、付近を散策しましたが、 まだシーズン前でツィルベンヴェーク(しもふり松の道)を歩いた先のトゥルファインアルムからトゥルフェスへ下るリフトが動いていません。 
  
 
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| 横光利一が泊まったHOTELの1階は、同名のカフェになっている  | 
 
 
ツィルベンヴェークの途中からヒュッテで教えられた通りに山を下ったつもりでしたが、山林を伐採中で通行止めの場所に出てしまいました。
下山途中には、古い教会があったり、景色も素晴らしいのですが、すっかり疲れて何も目に入りません。 
またいつかリフトが動いている時にトライします。 
 インスブルックの街について今回はただ一か所、その昔ベルリン・オリンピックの年(1936年)に、横光利一が泊まったホテルの跡を紹介します。 
 今ではホテルはありませんが、写真のようなクライドというカフェが駅の近くにあります。時間のあるときに立ち寄ってください。軽食もとれてそれほど高くはありません。 
 
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| リフトの頂上駅からツィルベンヴェークに入ったところ | 
 
 
これで今回のチロル旅行は終わりです。 
 次回から平凡ですが、03年10月のパリとウイーンの旅を紹介します。 
 お目当てはパリのへミングウエイ。 
 
  
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