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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2006年3月20日発行 ━
●━━ 若手国会議員メルマガ 『未来総理』 第166号 ━━━━━━●
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昨日はWBC(ワールドベースボールクラシック)準決勝、日本対韓国戦を
テレビで応援した方が多いのではないでしょうか? 奇跡的な準決勝進出と
いうこともあって、大変大きな注目を浴びていたなか、3戦目にしてようや
く韓国に勝つことができたため、非常に高い視聴率だったとのことです。
ここまでくれば是非優勝を、と思ってしまいますが、結果はどうなるので
しょうか? 決勝戦はまたまた目が離せない試合になりそうです。
今回は藤末議員と松下議員の原稿をお届けします。
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目次
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■「ライブドア問題と証券市場の改革」
藤末健三(参議院議員・民主党・比例)
■「2006年の抱負 」
松下新平(参議院議員・無所属・宮崎)
◎編集後記
◎次号予告
◎未来総理メンバーの紹介
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■「ライブドア問題と証券市場の改革」
藤末健三(ふじすえけんぞう・参議院議員・民主党・比例)
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この原稿が公開されるころには話が下火になっているかもしれませんが、
ライブドアの問題が、「堀江氏個人の犯罪」や「永田議員の失敗」といった
個別の案件に矮小化されることを現在懸念しています。
この問題は、アメリカで起きたエンロン事件に相当し、この事件をきっか
けに「わが国の直接金融の健全化」を図るべきということが私の持論です。
※注:借り手が貸し手から、直接お金を融通する方法が直接金融。企業など
が有価証券(株式や債券など)を発行して、個人や企業から直接的に資金を
調達する。
特に東京証券取引所については、以下のような課題があり、大きな見直し
が必要だと考えます。
1. 売り手と買い手の注文をきちんと取り次ぎ、安定した売買を成立させる
市場の責任
情報システムの処理能力の不足だけでなく、注文確認の所用時間が遅く
(証券会社が売買発注してから東証からの反応までの時間:東証では平均約
10秒かかるのに対して、米NASDAQやロンドン市場は、100分の1〜20秒)、
また、バックアップセンターの未整備などセキュリティが未整備
クロッシングと呼ばれる大口の株式売買取引が、取引所のフロアを通さず
に直接証券会社によってなされ始めている。また日本の証取所に上場せずに
日本の投資家向けに公募増資をする(POWL:Public Offering Without
Listing)外国企業も増加傾向にある。
2. 変化を拒む東証組織の官僚体質の克服
これまで東証トップは大蔵省からの次官級官僚の天下りポストだった。
2001年に初めて生え抜きのトップとして鶴島氏が選ばれたが、度重なるトラ
ブルを受け辞任。
3. 取引所の利潤追求と公共性の両立
証券取引市場が自主的に上場企業や取引者への規制を行わなければならな
いが、これは取引所の利益追求と相反する。この問題に対応しなければ十分
な市場の規制・監視は行えない。例えば、ロンドン証券取引所は、2001年の
上場に先立ち、メイン市場(東証1部にあたる)については、上場審査や不
正取引などの規制機能をFSAに移している。ニューヨーク証券取引市場も自
主規制部門を市場運営会社から切り離し、非営利組織で実施している。
4. 国際的な競争力の欠如
外国企業の誘致はこれまでのところ低調。外国企業の割合が2割を超える
NYSEやユーロネクストに対し、東証は1%台で低迷する。これに対して日本
の証取所に上場せずに 日本の投資家向けに公募増資をする(POWL)外国企業
は増加傾向にある。
上場株式の96%が東証に集中。大証へ優先上場している企業も、ブランド
価値から東証一本に絞る傾向があり、国内市場間競争の欠如からも市場改善
へのインセンティブが働いていない。
これらの問題に対応するためには、以下のような改革が必要だと思われま
す。
証券取引所については、自主規制部門は独立させ、その決定は取締役会で
もくつがえせない規定を盛り込み、「委員会等設置会社」へ移行することも
含め、証券取引所が最適と考える組織形態に円滑に変更できるよう、環境整
備につとめる。
上場前の「上場審査」、上場後の「上場管理」、取引所における売買を監
視するための「売買管理・審査」、証券会社の検査に当たる「考査」を含め
た自主規制については、的確に行われるように法整備を行う。
財務省と兼務である「証券取引所監理官」を証券取引等監視委員会に移し、
その権限と責任を明確化する。
上場時に監査を担当する監査法人が上場後も監査担当を行う「情実監査」
の可能性を排除するべく、担当の切り分けを担保する措置を検討する。
などの地味だが市場の信頼を回復させるための対応が求められる。
この国会では上記のような議論をしていきたいと考えています。
◆藤末健三ホームページ http://www.fujisue.net/
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■「2006年の抱負 」
松下新平(まつしたしんぺい・参議院議員・無所属・宮崎)
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皆さん、こんにちは、松下新平です。
未来総理への投稿は、今年初めてになりますので、桜の開花宣言が聞かれ
る3月ですが、序盤の国会論戦も踏まえて、2006年の抱負を述べさせて
いただきます。
私は、国政に身を置きまだ浅いのですが、初めて日本が経験する人口減少
社会の本格的な到来の中で、「未来への展望をしっかり描く政治の役割」を
再認識し、責任世代の政治家として「新しい価値観を創造する使命」を自覚
した1年半でした。 残念ながら、それとは裏腹に、序盤での通常国会論戦は、
「偽メール問題」に話題が集中し、本来果たすべき、国民の皆さんが本当に
聞きたいこと、知りたいこと、ひいては未来の展望に国会が応えられていま
せんでした。 国政に携わるものとして、深くお詫び申し上げます。
その後の課せられた私たち責任世代の役割は、一刻も早く、国会を正常に
戻し、時代の大きな転換期に、日本の展望をどう示すかということだと想い
ます。 その中で、時代の現象としての「格差」をどう捉えるかは大きなテー
マです。
昨年他界された政界のご意見番としてご指導いただいていた故後藤田正晴
先生も「小泉さんは、日本を変える、政治を変えると言うが、強者の論議が
強すぎる、やはりどんな時代になっても、立場の弱い人、気の毒な人は出て
きている。ならば、そういう人に対して政治の光をどう考えるかということ
は、政治を担当する者の大きな責任だと想う」と述べられています。世界の
社会主義の国家よりも、格差のない社会を実現してきた日本のモデルは、世
界の各国からも高い評価を受けているのも事実です。
確かに競争は必要です。競争によって文明も発展していくのでしょう。し
かし、政治の存在意義を考えるとき、故後藤田正晴先生がおっしゃったよう
に、日のあたらない人のためにあるのだということを、改めて思い起こしま
す。個人間の格差、都市と地方の格差をどう捉えるか、これが私たち責任世
代の最大のテーマになります。もちろん、財政再建、教育、外交防衛・・・
国政として重要な政治課題は山積しておりますが、全ては、日本の未来の展
望を示すことからはじまります。
2006年、これからも、初心を忘れることなく、さらに分かりやすく、
タイムリーに政治活動を全て公開し、皆様の大きなご期待に応えられますよ
うがんばります。
◆松下新平ホームページ http://www.shinnpei.com/
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編集後記 吉永歩 (ロゼッタストーン)
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先日、東京で行われた韓国人と日本人の交流会に参加してきました。初め
ての参加だったのでどういう感じになるのか、期待と不安が入り混じった気
持ちだったのですが、結果的にはとても楽しい雰囲気で、日本に来て間もな
い留学生から10年程たち就職している人など、さまざまな人と食事をし、
お酒を飲みながら話をすることができました。
日本でブームの韓国ドラマや映画の話から、WBCの日韓戦の話題、日本
での就職や兵役についてなど、非常に幅広い話題で盛りあがり、その場には
ほとんど2国間の垣根を感じませんでした。もちろんお互いに興味がある人
が集まっているからということもあると思いますが、実際に偏見なく話をす
ることの面白さや大事さを改めて感じることができる有意義な体験でした。
日本各地でいろいろな国との交流会は開催されていますので、みなさんも
是非いかがでしょうか?
「未来総理」へのご意見、ご質問は souri@rosetta.jp までお気軽にどうぞ。
※いただいたご意見は、「未来総理」のほか、「ロゼッタストーンWEB」の
感想掲示板にも掲載させていただく場合があります。
ご了承ください。
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次号予告
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次回の配信は、4月3日(月)です。
福島 豊議員 小池 晃議員 近藤昭一議員 鈴木馨祐議員
が登場する予定です。
※内容は変更する場合もあります。ご了承ください。
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未来総理メンバーの紹介
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「未来総理」には、超党派の20名が参加しています。 (敬称略)
(★:新参加議員)
◇衆議院
泉 健太(民主党・京都)★ 上田 勇(公明党・神奈川)
近藤昭一(民主党・愛知) 末松義規(民主党・東京)★
鈴木馨祐(自民党:比例南関東)★
下地幹郎(無所属・沖縄)★ 達増拓也(民主党・岩手)
長島昭久(民主党・比例東京) 西村康稔(自民党・兵庫)
福島 豊(公明党・大阪) 細野豪志(民主党・静岡)
村井宗明(民主党・比例北信越)★
渡辺 周(民主党・静岡)★
◇参議院
荒木清寛(公明党・比例) 有村治子(自民党・比例)
小池 晃(共産党・比例) 桜井 充(民主党・宮城)
福島みずほ(社民党・比例) 藤末健三(民主党・比例)
松下新平(無所属・宮崎)
詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、
ロゼッタストーンWEBページで公開しています。http://www.rosetta.jp/
各議員のホームページにもリンクしています。
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〒171-0021 東京都豊島区西池袋5−26−9−507 株式会社ロゼッタストーン
発行人:弘中百合子 編集人:吉永歩
Copyright(C) ロゼッタストーン 許可無く転載することを禁じます
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━━━ 若手国会議員メルマガ『未来総理』(毎月第1・3月曜配信) ━
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