『凶刃』著者から情報提供のお願い
『 凶刃 』の発売後まもなく、著者の息子さんを殺して犯人は起訴され、裁判の結果、懲役25年の実刑が確定しました。本やネットで事件を知った人からの情報提供も、大きな力になったようです。著者の矢野夫婦は、現在、犯人が入院していた病院を相手どり、民事裁判を行なっています。詳しい経過は、『 凶刃裁判レポート 』をご覧ください。
矢野夫妻は、犯人と犯人が入院していた病院の情報を求めています。また、日本の精神障害者治療の実態も知りたいそうです。
矢野夫妻に協力してくださる方は、ロゼッタストーンまでご連絡ください。staff@rosetta.jp
私どもは矢野真木人の死を巡る状況につきまして『凶刃』の本を出版しましたが、実は、本人が死んだときの直接見聞した状況や、犯人の野津純一の生い立ちや人となりやこれまでの行状などについてはほとんど情報がありません。さらに、野津純一が入院していたいわき病院については、その内情や治療の実態などについて全く情報がありません。
また、矢野真木人の死を巡る背景を調査して、精神障害者の社会復帰と人権回復無しには矢野真木人の死に社会的に前向きな意味を見いだせないことも知りました。このため、現在の状況の中で精神障害者の社会復帰の活動をしておられる方々とも連絡を取り合いたいと考えております。さらには、日本の精神障害者治療の実態も知りたいと希望します。
私どもの最終目標は、刑法第39条の規定があるために、法の実際の運用面では社会的正義が失われている現状を変革することです。このためには、刑法第39条の改正と、精神障害者の権利回復と社会復帰の実現が一体にならなければならないと考える次第です。
私どもは、そのためにはまず、矢野真木人が殺人された事実関係を基点として、言論や法廷闘争を通して、社会にある不合理な点を明確にする必要があると考えます。
皆様におかれましては、色々な立場があると承知します。私どもは、皆様にご迷惑をおかけすることをするつもりもありません。その上で、もし何らかの、いただける情報や、ご協力してくださる可能性などがあるのでしたら、連絡をいただきたく存じます。(矢野啓司・千恵)
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