第39回 本を出版します!
本を出すことになりました。
と言っても、気がついたら膨大な量になっていたこの「嫌われ者のすすめ」をまとめて一冊の本にしよう、という提案を、 ロゼッタストーン編集長・弘中さんよりいただいた、というわけです。
たしかに、前に出した「いいこと思いついたっ!」から、もうすでに5年経っていますから、 やってることも考えてることも変わったり進化したりしていますので、そろそろあっちを絶版にして新しいのを出したいな、とは思っておりました。
がっ!!
「いいこと思いついたっ!」を出したときは、本当に大変でした。滅多に「大変」という言葉を使わない僕ですが、大変だったんです。 なにしろ、ライターの小川さんには途方もない迷惑をかけ、かなりの部分、僕からの聞き取り書き起こし、という作業をしてもらっていたのです。
なのですが、自分でも相当書きました。なので、そんな作業をやる時間が、今あるのか?!というのが最大の問題点です。
でも、心理学者の和田秀樹さんなんて年間何冊出してるのかわかりませんが、ものすごい量の本を出していらっしゃいます。 きっとそこにはなんらかのノウハウがあるのでしょうけど、わからないので、僕は僕なりに前回の経験を生かして作っていきたいと思うのです。
今度の本では「キャラメルボックス」の秘密を公開!
そしてまた、外部の人との共同作業、というのはなにしろ自分のためになります。
今回は、僕をロゼッタに紹介してくれたライターのジュンコさんもいます。 実はジュンコさんは「いいこと思いついたっ!」にも関わっていらっしゃった方で、自分でも本を出している人。
なんだかんだいって、ジュンコさんに今回もどっさりお世話になっちゃえ、というのが本音です。
で、今日04.4.12は、5回目ぐらいの打ち合わせ。僕もジュンコさんもよくしゃべるので、本当に中身が決まるのか、 ってくらいにしゃべりまくる打ち合わせ。で、弘中さんが「うんうん」って聞いていて、時々質問をしてくれる、という感じで、
実はかなり前の方に、深いところに、話が進んでいくのです。
で、今回は、「いいこと思いついたっ!」に載せ忘れた「キャラメルボックス」の秘密を書こうと思っています。 なんでキャラメルボックスという名前にカギカッコをつけたかは、僕の日記HP「加藤の今日」をご参照くださいっ!!
で、本ですが。
前回やってみて、そしていつも作っていて思うのですが、本を作るのも芝居を作るのも、基本的には同じ手順です。 台本(構成)を作って、それに沿ってシーンごとに練習をし(文章を書いて直し)、
いったん全シーン稽古し終えてからあらためて1シーン1シーンや台詞の1つ1つを修正し(文章のつながりを直したり文体を統一したり)、 アドリブ風のシーンを入れたりダンスシーンを入れたり
(写真やデータ、そしてショートコメントのページやインタビューや対談などを加えたり)、 舞台スタッフと美術会議を開いて見せ方を考えたり(本文のレイアウトや装丁を相談したり)、
そんな準備をした後に通し稽古をやって(全部の原稿を並べて読み直して)、 劇場に入って仕込みをして(デザイナーさんにおまかせして版組をしてもらって)、場当たりをやって(ゲラ刷りを出して貰って)、
ゲネプロをやり(見本本を出して貰い)、そしてやっと初日を迎える(第1刷が刷り上がる)というわけです。
そして、本を買っていただくのとチケットを買っていただくのも、これまたそっくり。
なにしろ、中身を全部見せちゃうことはできませんから、中身がどんなものなのか、を簡潔に説明して宣伝しなきゃなりません。
で、初日が開いておもしろければ当日券が伸びますし、つまんなければそのまま空席(在庫)が残ったまま、というわけです。
タイトルは『嫌われ者のすすめ』。メインテーマは「渦」!
いやはや、でも、芝居の場合はそれを100人近い人たちといっしょにやっていくわけですけど、本の場合はほんの数人。 シャレじゃないですよ。これはもう、当然、1人の作業量が膨大、ということです。
しかも、弘中さんも僕も、社長。これだけに関わっていることは当然できないわけです。 弘中さんは「ロゼッタストーン日記」を購読している限りでは入稿前1週間は人間じゃないみたいですし、僕も初日前2週間は鬼ですから、
きっとなんにもできない可能性があります。あっ!!もう2週間前じゃんっ!!
ですが、お互いにそうだ、ということがわかっているとなんとしてでも時間を無理矢理作り出してでもやってやろう、という気持ちになるものです。 それは、芝居作りもいっしょなわけですけどね。
果たして、ロゼッタストーン編集部と僕とのコラボレーションは、どこまで発展してどこまでどんな渦になっていくのかっ?! ……そう、今回の「嫌われ者のすすめ」のメインテーマは「渦」なんですっ!!
単行本ではこんなことを追加して書け、こんなデータを載せろ、こんな写真も載せて、などなどなどなど、今ならまだまだ間に合います。 是非、編集部または加藤まで、メールをお寄せください!!
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