第18回 こんな税金だったら、払うしかあるまい!
なんとなく風通しが悪い世の中ですねぇ。
なんでもかんでもどんどん安くなって、なんでもかんでも売れなくなっております。ただ、高くても良いものは残っていっていますので、これが「正しいかんじ」なのではないか、という気もしたりしますが、なかなか難しい時代ですね。
それは置いといて、なにしろ国が借金まみれでお金がない状態では、国民のためにお金は使えません。
それならば、国に儲けさせるためにはどうしたらいいかを考えよう、と唐突に思い立ちました!!
(※次号ロゼッタストーン1月9日発売号の本誌の原稿で、とある税金を提案したのですが、
原稿を書いてしまった後で、アレを本気にされたらクレームの嵐だぞ、とふと思ったりしているうちに、
いろんなしょーもないことを思いついてしまったのです。あ、是非本誌も読んでくださいね。)
国に儲けさせるためには、やはりなんらかの税金を増やさなければなりません。しかし、「増税」と言われると、冗談じゃねぇよ、と思うわけです。
「消費税を欧米並みの16%に」とか言ってる政治家もいるくらいですが、国民全員にかけるのはどうかと思いますね。
食料、電気、ガス、水道、交通など、ライフラインに関わるものには実質値上げになる消費税アップはしないでほしいですね。
そんなことしたら、より一層消費は冷え込むでしょうし。
そんなわけで、今月は小泉首相に代わって、いきなり「それやられたらつい払っちゃうぞ」「あっ、そこにかけるかっ?!くっそー、払うしかあるまい」
という税金について考えてみたいと思います。……どうやって課税するんだ、なんて硬いことは忘れてどうぞ……。
さて、政府が今検討しているのがたばこ税。今回税率を上げると、たばこ代の6割が税金、ということになるそうです。
たばこ屋さんの店頭には、たばこ税値上げ反対のステッカーが貼られていますが、レギュラースモーカーの僕としては、これはやむなし、と思うわけです。
そもそもたばこを吸うこと自体に負い目もありますし、生きていくのに必要、というよりも害になるものなわけですから、しょうがないっす。
払います。てなわけで、そんな感じのものをいろいろと。
■メール税
インターネット、携帯メールなどを問わず、電子メールを一通送ったら1円ぐらいの税金がかかるっ!!これで、しょーもないチェーンメールやDMが減るかもしれません。……僕は高額納税者になってしまう……。
■検索税
インターネットの検索エンジンで1回検索する毎にかかっちゃうんです。
ひぇーーーっ!!僕なんて、インターネット・エクスプローラーの「ホーム」にGoogle.comを設定している、というくらいの検索マニア。
というか、わからないことや興味が湧いたことがあると、すぐに検索をかける、というくせを付けてあります。
わからないことをわからないままにしておくのは、なんだか、短い人生を生きていく中でもったいないからです。
そのためなら、一件1円ぐらいなら払ってもしょうがないかな、と。
■アダルトサイト閲覧税
インターネット絡みで最も確実な税収が期待できます!! なんたって、みんな負い目を感じながら見ているのですから、こりゃもう、かなりいけると思います。
なんと言っても、新しいテクノロジーの進歩と普及に、アダルトの果してきた役割はとてつもなく大きいんです。
VTR、ダイヤルQ2、FAX、携帯電話、パソコン、CD-ROM、インターネット、i-mode、DVD、これらはだいたいアダルト絡みなものをきっかけに一気に普及しているのだそうです。
だから、税金もそこを狙わない手はありません。
■オークション税
ネットオークションに出品して落札されると同時にかかります。これ、かなりな税収になるんじゃないっすか?
■化粧品税
こ・これは、もう反対運動がすごそうですっ!!しかし、お化粧をしなくても生きていけるでしょ、と言われたら、「んがくく」とサザエさんのように答えるしかない部分ではないでしょうか……。
■カラオケ税
1曲歌う毎にかかっちゃうのです。これまた、人間、カラオケボックスじゃなくても歌えるわけで、
カラオケボックスで飲んだり食べたりしている分に関してはかからない、というふうにするのはどうでしょうっ?!
お酒が進んで、つい歌いたくなって、ガンガン歌っているうちに、ついつい納税してしまっている、というわけ。
んーーむ、これやられたらウチの劇団の中村恵子なんて高額納税者になっちゃいますねぇ。
■忘れ物税
いやぁ、これやられたらたまらん。ちなみに、僕の傘は1年もちません。だいたい考え事をしながら通勤しているので、もう、雨が降るたびになくしている、
と言っても過言ではありません。駅に取りに行って、あればめっけもんです。
が、その、駅に取りに行った時に10円税金を払わなきゃいけないことにするんですっ!!きゃぁぁっ!!
■電話税
自宅の電話、携帯、PHSを問わず、通話1回、パケット通信1回につき、いちいち税金をかけます。これは、ものすごい儲かりそうだぞっ!!
仕事の電話はあらためて公衆電話を使うようになったりして、なくなりかけてた公衆電話がどんどん増えたりして。
■コピー税
なんでもかんでもコピーを取っちゃうこの世の中。それならば、というわけで、大塚商会とかと組んで、コピーを1枚とるごとに税金がかかります。
コレでムダなコピーは防げるかもしれないから、一石二鳥でしょうっ!!
■自転車税
自動車税があるんだから、自転車にも。放置自転車対策に、駅前の自転車駐輪場を増やすとか、
歩道の自転車専用区分を作るための財源に充てて欲しいものです。
■電飾看板税
なんで夜中、ほとんど人がいないであろう時間帯まで煌々と電飾看板は光っているのでしょうか。
営業時間外で電飾看板をつけている業者には、問答無用で高率の税金を課すのですっ!! 地球温暖化防止の対策の一つにもなりますから、これはやらなきゃいけません。
■暴走税
車のエアロパーツやチューンナップパーツを買うときに、A級ライセンスを持っている人以外には税金がかかるのです。
しかも、かなり高くします。で、これを財源にして暴走族取締りや街道の防音対策に役立てます。
■流行税
毎週、政府の「流行税委員会」が開かれて、「流行ってきたな」というものにいちいち流行税をかけます。
ルーズソックスとか、つけ爪とか、タンクトップとか、茶髪とか、「これは流行」と決めつけられてしまったものにはことごとく税金がかかるのです。
時には、「流行語」にも税金がかかります。テレビなどで流行語と認定された言葉をしゃべったら、後から流行税の納税通知書が届くのです。
「……だしぃ」「……てかんじ?」なんてのをオンエアしたら、ガンガンかかっちゃうというわけです。
これをやると、ファッションが多様化したり個性的になり、日本語の乱れも少なくなってよいのではっ?!
■しゃがみこみ税
街角で、警官とともに「しゃがみこみ税Gメン」が常にパトロール。電車の中や、渋谷や池袋でしゃがみこんでくっちゃべっている女子高生たちをみつけたら、その場で税金を徴収します。払わなかったら、罰金。うっへーーーっ!!
■東スポ税
東京スポーツ購入時に、税金をかけます。東スポに癒されている人たちにとっては、やむを得ない税です。これを財源にして、USO(未確認生物)の調査を徹底的に行ないます。
……いかがでしたでしょうか、新税構想。あなたの「これやられたら払わざるをえまい」はなんですか?いっぱい貯まったら、 ロゼッタストーン編集長が国会議員さんに提案してくださるかもしれませんっ!!
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