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第134回 性的少数派への差別撤廃 LGBTへの正しい施策を

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LGBT記者会見 9月5日

自由民主党衆議院議員杉田水脈議員が月刊誌「新潮45」8月号に「子どもを産まない非生産的な同性婚に納税者の税金を投入するのはLGBT(Lesbian, Gay, Bisexual, Transgender)への支援の度が過ぎる」とし、また同党の谷川とむ衆議院議員がネット・テレビで同性愛を「趣味みたいなもの」などと発言したことに対して謝罪や撤回を求めていたLGBT自治体議員連盟世話人と、最近同性パートナー婚をカミングアウトした経済評論家勝間和代さん、同性パートナーのLGBT活動家増原裕子さんらが9月5日プレス・クラブで会見した。


衆議院議員尾辻かな子議員(立憲民主党)は2013年カミングアウトした最初の国会議員となり、LGBT自治体議員連盟世話人と連携して差別や権利侵害をなくすための運動を続けている。上川あやさんは2007年Transgenderであることを公表して世田谷区区議会議員となった。GayやLesbianにくらべるとTransgenderは身体的医療的な問題であるため、周囲の理解が得やすいという。お茶の水大学が女子大学として身体的には男性でも心が女性である受験者は受け入れる方向を決めたことが新たな道を開くと期待している。

2011年に豊島区区議会議員に当選した2人のGayの一人である石川大我議員は都会の区議会レベルでのLGBT活動を国政レベルへ広げようと、今回の杉田水脈ケースでは活発に自民党本部に5000人のデモなどを掛けている。

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石川大我さん(豊島区区議会議員)

経済評論家で日本社会のトレンドのトップを走る勝間和代さんがカミングアウトした相手が宝塚の元男役東小雪さんとディズニーランドで同性結婚式を挙げ、渋谷区最初の同性婚認定者となり、その後離婚したという経歴の持ち主であったためかこの会見は特派員たちの関心を集めた。筆者は「忙しい女性は旦那さんより奥さんが欲しいというが」、と質問したが、勝間さんの (家事のために奥さんを求めたのではなく)「将来ずっと一緒に過ごしたいから、家事については自分の著書を読んでほしい」という発言に納得がいった。(編集部注:『勝間式超ロジカル家事』アチーブメント出版、『勝間式食事ハック』宝島社)

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質問する筆者(司会 森次ケンさん・AP通信東京支局長)

2005年日本記者クラブで断られてプレス・クラブに会見を求めてきて以来たったの3年で、LGBTを取り巻く社会環境も変わってきたようだ。現在、同性パートナーシップを認める自治体は渋谷区、世田谷区、伊賀市、宝塚市、那覇市、札幌市、福岡市、大阪市、中野区の九自治体。但し渋谷区以外は条例に基づく制度ではない。


2018.9.25 掲載


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