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第114回 民進党代表候補
蓮舫議員のヒヤッとさせられた記者会見

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民進党代表候補 蓮舫氏

日本特派員協会のゴールド・アンド・ブルーのバナーを背後にした記者会見は講演者の気分を高揚させるのか、彼らは自信に溢れて実際より大きく見える。そして政党代表候補、知事候補などは自らのイメージ・アップのため、有権者のいない会場でテレビ・カメラに向かって「熱く」語りかける。

ところが、8月23日の蓮舫議員の記者会見は「寒い」結果となってしまったようだ。

「私は岡田克也代表が大好きです。ただ1年半一緒にいて本当につまらない男だと思った。私が代表になることで思い切り民進党のイメージを変えたい。人間はユニークさが大事。私にはそれがあると思います。ぜひ皆さんのご支援をいただければ」

ご本人は笑いながらジョークのつもりで口にしたのだろうが、先輩に、というより自分を支持してくれた人に対し、あまりにも失礼と受け取られる言葉に会場の室温はヒヤリと下がったようだ。

[民進党代表候補 蓮舫氏 記者会見の様子]
 

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岡田代表は生真面目な顔を保ちながらの冗談を言うことで人気がある。外務大臣時代には外務省発行の記者証を持たないフリー・ランスやインターネットのジャーナリストにも質問の機会を解放した政治家として日本特派員協会で認知されている。

蓮舫氏の勇み足にも「妻に言われればショックだが、私は彼女の性格がわかっている」と岡田氏は大人の反応を示している。

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岡田氏の外相時代の記者会見。超真面目な顔をしながら会場を沸かせた。
緑色のTシャツをもらって、「緑はカエルの色、自分はカエルの置物を収集している」と
あの「無愛想可愛い」岡田さんの表情がいかにも彼らしい。

会見後、特派員たちは個人的なコメントを聞かせてくれた。

「彼女は語彙不足だ。相手への思いやりに欠けた言葉を平気で使うので聞く方が落ち着かない」
「政治家にとって言葉は生死を分ける武器。不用意な発言で品性を暴露したのではないか?」
「結局彼女は6年前と同じ攻撃一方のメンタリティー。小池百合子東京都知事の聴衆を楽しませる余裕を学ぶべきだ」

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2010年4月14日、必殺仕分け人時代の蓮舫氏。
P.デミリア氏、蓮舫氏、筆者(左より)

国際社会であるプレスクラブでは言葉に知性が求められる。同時ライブ・テレビで眺めていた記者たちは「彼女の冗談は趣味が悪い」と切り捨て、民進党の政策論争まで話が進まなかった。

蓮舫氏は「必殺仕分け人」であり、筆舌鋭い切り込み隊長である。野党のエースとしてかけがえのない政治家。まだたったの40代、良識ある大人としてしっかり成熟していってほしい。(おわり)



2016.8.29 掲載


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