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第60回 「最新版・新型インフルエンザ対策」について

皆さんこんにちは。今回も連載をご覧下さりありがとうございます。
  また、今回で連載が60回を迎えることができました。読者の皆さま、関係者の皆さまに、改めてお礼申し上げます。また、今後ともどうぞご愛顧よろしくお願い致します。

先月、中国地方・九州北部が豪雨とそれに伴う災害に見舞われました(平成21年7月中国・九州北部豪雨)。被害者の皆さまに、心からお見舞いとお悔やみを申し上げます。

* * * * *

今回は「最新版・新型インフルエンザ対策」について考えます。
  報道が減ったので、「新型インフルエンザの流行は落ち着いた」と思われている方も多いかもしれません。しかし、児童・生徒を中心に流行は続いています。

たとえば、

  • ある部活動の生徒が感染したので、対外試合は中止
  • 夏期講習を受けている生徒が感染し、その講座は延期、担当教員の部活動も中止
といった小規模のものから、
  • 合同合宿をしていた競技で集団感染発生、感染者の多い学校が出場辞退で不戦敗
    (全国高校総体=インターハイにて)
  • 甲子園出場校で登録(ベンチ入り)選手も含めた感染者が発生、リハーサル日にようやく登録選手全員が揃う(高校野球)
  • 合宿中の部活動で集団感染、合宿は中止(大学応援部)
という、深刻なものまで発生しています。私の見聞きする範囲と報道を合わせての結果です(2009/8/7現在)。インターハイや甲子園という、一生に一度あるかないかの晴れ舞台でこのような事態になり、関係者の皆さんはさぞ無念だとお察しします。

このように、「報道されていないだけで、子ども・若者を中心に感染者は引き続き出ている」ことを改めて認識していただきたいです。
  本来、夏になればウィルスは、湿度が上がって蔓延しにくくなります。ウィルスとは乾いた空気に乗って、飛び散り、感染して行くからです。にも関わらず、感染者が出ていることは、重く受け止めねばなりません。
  更に、秋以降、湿度が下がれば、また感染者が爆発的に増えることも想定されます。

ただ、新型インフルエンザを恐れて、夏休みに遠出をしない、とまでするのは極端かと思います。せっかくの夏休みなので、楽しい思い出を作る機会があれば、どんどん出かけて下さい。
  ただ、対応として、以下のことをお忘れにならないようにお願いします。

日常の対策ですが、

  • 外出先、帰宅時などうがい、手洗いを徹底する。「目的地に着いたら(帰宅したら)うがい、手洗い」を実行する。また、病院、ファーストフード店、学校などでは消毒薬が常備されていることが多いので、ある場合は活用する。
  • 外出先で気分が悪くなった時などのために、カバンにマスクを数枚常備しておく。
  • 今のうちに、マスクなどを買いだめしておく。
などを徹底して下さい。

そして、大人でも子どもでも具合が悪くなったら、このように対応します。

  • 発熱していないか検温する。
  • 発熱がある場合、新型インフルエンザかどうか考える(※)。
  • 外出は控え、安静に過ごす。

新型インフルエンザの症状例は、厚生労働省のwebサイト「新型インフルエンザに関するQ&A」にも掲載されています。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/02.html

なお、喘息などの持病がある場合、新型インフルエンザの症状が悪化しやすいとも指摘されています。持病や既往症のある方は、くれぐれも感染しないようにお気をつけ下さい。

新型インフルエンザかもしれないと考えたら、以下のように行動します。

  • かかりつけ医院に「新型インフルエンザかもしれないので、受診したい」と電話で相談する(いきなり訪問しない)。
  • マスクを着用して訪れる。
  • かかりつけ医院がない場合、お住まいの自治体の保健所に相談して、医院を紹介してもらう。

今月からこのような対応方法に変更されていますので、ご注意下さい。
  かかりつけ医院でも、突然訪問しないのは、「万が一新型インフルエンザだった場合、周囲の患者に感染させない」ためです。病院には抵抗力の弱った方が多く来ています。感染を最小限にくいとめることを考えて下さい。

そして、もし新型インフルエンザだと診断が確定したら、ただちに学校・勤務先に連絡をお願いします。連絡が遅れると、感染を拡大させてしまう可能性が高く、危険です。

楽しい夏休みを過ごした生徒が、夏休み明けに、笑顔で学校に再び登校するのを教員たちは楽しみにしています。今年の夏は、新型インフルエンザ対策を心がけつつ、お元気に過ごされますようにお祈り申し上げます。


【今回のまとめ】
  1. 本来なら感染が治まるはずの夏でも、子どもを中心に新型インフルエンザは流行している。
  2. 感染を恐れて予定をすべてキャンセルするのではなく、日常の対策と、万が一発熱した場合の対応の確認を徹底する。
  3. 秋以降に再び流行が拡大する恐れもあるので、マスクなどは今のうちに買いだめしておく。
  4. もしも新型インフルエンザに感染していると判明したら、学校や勤務先にただちに連絡する。

2009.8.10 掲載

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