野川雅子 ★★★★★
手紙がつなぐ、人との絆を描いた感動作。手紙の持つあたたかさを、これ程に感じさせる映画に今まで出会った事がなかったように思う。犯罪者の家族が置かれている立場に胸が締付けられると共に、現実を受け入れていかなければならないという事実にも納得する。今の目の前にある試練から逃げずに立ち向かう勇気、そしてどんな状況にあっても変わらず接してくれる人を大事にしなければいけないという事。これは、映画を観た誰もが自分自身に当てはめて考えられる事ではないだろうか?衝撃的な深い内容ではあるけれど、観た後に心がジーンと優しい気持ちになる、大事な人に手紙が書きたくなるそんな1本。挿入歌の「言葉にできない」がいつまでも頭の中から離れません。 |
団長 ★★★★☆
1つの過ちに対する家族の苦しみ、差別…いろんなことがリアルに実感できすぎて衝撃を受けました。罪を犯すことは自分だけが責任をとれば済む問題ではなく、家族や親族にも影響を及ぼす、ということへの意識が、僕自身も足りなかったです。犯罪者本人、あるいは家族が身近にいた場合、どう感じ、どう接するのか、考えたこともありませんでした。映画を見ながら、そして見た後にもいろいろ考えさせられました。同時に愛や友情の素晴らしさに胸を打たれ、涙が止まりませんでした。 |
カザビー ★★
この映画を観てはいけない人種がいる。それはお笑い好きな人だ。主人公直貴が親友とお笑い芸人を目指すのだが、その漫才ネタがびっくりするぐらい面白くない。 それなのにトントン拍子に人気が出てCMの仕事まで決まってしまう。 ありえ
ない・・・。 ネタの寒さが邪魔して、ここぞという感動シーンに集中できなかった。 お笑い道はそんなに甘くない!! 設定は原作通りミュージシャンでよかったのではないかと。 それに沢尻エリカの下手な関西弁も気になったし。 そんなわけでお笑い好き
の方はかなり覚悟していってください。 お笑い好きではない方は普通に感動できますのでハンカチをお忘れなく! |
りびんぐでいらいつ 星なし
「今年は邦高洋低だ」なんて映画ファンからよく耳にするが、この映画程少しいい兆候にあるその日本映画の行く先の足を引っ張る映画はない。主演の女優さん。ゴシップ的話題ばかりが先行し過ぎている感がある。ここでそれをあげつらって揶揄したりはしない。ただ一つ。それならまわりに有無言わさない程きっちりと良いお仕事をやっていただきたい。それだけである。大阪弁を使うならそれなりに操ってから出演すべき。大阪人に失礼だ。それからこの映画。原作の“バンド”の部分を“お笑い”に変えたという所に昨今のお笑いブームのお手軽さ加減が透けて見える。お笑いも馬鹿にし過ぎなのが見ていて腹が立つ。ちなみに原作は良いですが。 |