バックナンバー Vol.20
恋愛適齢期
エレファント
めざめ
“微笑みの貴公子”こと、憧れのペ・ヨンジュン氏が来日! |
■ ■ ■ |
先月、ハリウッドスター並み、いやそれ以上に大騒ぎとなったヨン様こと、ペ・ヨンジュン氏が来日。記者会見に多くの取材陣が訪れ、
それもまたひとつのファンイベントのよう。貴公子が笑みを浮かべると、みんながシャッターを切る、切る。 そこにいるだけで、周りの空気がとろけてしまう。そんな存在感こそがスター、いや貴公子たる条件。本当に笑顔の美しいお方でした。
そんなヨン様、ドラマ「冬のソナタ」での苦悩する王子様キャラとは異なり、 新作映画「スキャンダル」では恋愛ゲームを楽しむプレイボーイを演じ、 新たな一面を見せてくれています。リアルで大胆なラブシーンも多く、「冬ソナ」を見て憧れを抱いた女性たちは幻滅したりしないのか?
いやいや大丈夫。幸いわが国にも“光源氏”という、有名なプレイボーイ兼貴公子がいます。「冬ソナ」のミニョンも、 「スキャンダル」のチョ・ウォンも根本は同じ。真の愛を求めて突き進んでいく、
魅力あふれる男性像。日本の女性は「そんなヨン様もいい!」と躊躇することなく受け入れることでしょう。 最近ラブロマンスがたくさん公開されていますが、なんだかんだ言って、やっぱり私たち女性は愛の物語が好きなんだなー。
男性の皆さまはいかがですか?
(波多野えり子)
|
|
鍵山直子 ★★★★
万人受けのするソツの無い面白さ。しかしながら!延々と続くダイアン・キートンとジャック・ニコルソンの恋のシーソーゲーム。 長すぎた。二人の中年臭を中和するように、途中、
キアヌが調子よく入ってくるのはいいんだけど、 でもそこから先はキャリアと才能ある中年女性礼賛みたいな、そんな展開になってきて、グ〜タラ生きてる私は耳が痛いの何の。
だけどキートン扮する主人公のように賞味期限なし、一生恋愛適齢期みたいな女でい続けられたら、最高かも。ふと想像してみる。 キアヌに言い寄られるオバハンの自分を。ヨッシャ〜! そんな日のために自分を磨いちゃおう!オーバー・サーティーズにとっては、
妙な奮起を呼び起こす、自己啓発ラブ・コメディと見た。 |
タカイキヨコ ★★★☆
飛行機の中で初めてこの映画を見た私は、女の願望をてんこ盛りにしたようなこの映画はきっと女性が作ったにちがいないと思ったが、 やっぱりそうだった。でも羨ましいばかりのシチュエーションというわけではなく、恋に踏み出す前のとまどい、
恋の波乱に揺れる女心が正直に描かれている。とにかくダイアン・キートンがかっこいい。あんな風に年を重ね、いくつになっても恋にときめきたい。 そのためにも自分の心に素直になる勇気を持とう。人を本当に愛するとき、人は自分自身にも本当に向き合えるのだから。
そんな女性へのエールに満ちた、これぞラブ・コメの王道! |
中沢志乃 ★★★
ジャック・ニコルソンが、またまた最高の演技を見せた作品! 実業家で天下のプレイボーイの63歳の男性と50代の有名劇作家の女性が娘を通じて知り合い急接近するドタバタ・ラブコメディだが、
この映画の売りは何と言ってもジャック・ニコルソンだろう。自信たっぷりにゆったりと女性を口説く口調から、お尻丸出しで小走りする姿まで、 大人も大人、初老の男性の魅力を茶目っ気たっぷりにアピールしている。「ショータイム!」と言って、愛の告白に臨む姿も天下一品。
エンドクレジットで彼の歌を聴く頃には、彼がいなければこの映画の魅力も90%ダウンだな、と思ってしまった。 |
Kozo ★★★
まず一言、この邦題は何とかならんものか?と言いたい。少しこの映画の意味をはきちがえているのではないか。 映画自体はターゲット、目的がはっきりとしたいい映画なのだが、最近、いいものをいい、と素直に言えなくなっているので三ツ星にした。
なんかもう一寸だけ刺激がほしかった。話の設定がありきたりだったので役者の力でむりやりよくした感があった。 |
小松玲子 ★★★★
犯人の高校生役のアレックス・フロストというアマチュア俳優に惚れてしまい、そのせいで彼に感情移入しながら観てしまった。 冒頭彼がイジメにあってるとこだとか、ピアノを弾いているところだとか。今日は死ぬんだといいながら、シャワーを浴びるところだろうか。
あれだと、犯人側にも理があるように見えてくる。実際には、ああした愉快犯や猟奇殺人犯には、何ら同情の余地がないことの方が多いのだけれど。 コロンバインの場合は、どうだったのだろうか。学校はつまらないところだったのだろうが、それにしても今亡き犯人ふたりに言ってあげたいな。
「このくらいで音をあげててどうする。社会に出たらもっと嫌なことでいっぱいだぞ」。面白かったけど、私には、 昨年見た『ボウリング・フォー・コロンバイン』の印象が強く、あちらは確かに、問題の本質に迫っていたように思う。
『ボウリング〜』を超えてはいないと思うので★4つ。それにしてもアレックス君、セクシー。 |
Kozo ★★★
正直言ってどうコメントしてよいのかわからない。淡々と進むストーリーでリアルな演技と演出なのだが、本当にリアルなのか? と疑問を持ってしまった。なぜかテレビで時々放送されるドキュメンタリーがダブってしまう場面があった。
面白いけどなんかシックリこない不思議な感覚になってしまう。やっぱり素直になれない今日この頃の僕にとっては難しい映像だった。 |
にしかわたく ★★★
問題作です。だって、話ないんだもん。監督が目指したのは事件の追体験なんでしょうか。解釈も結論も、徹底的に排除されています。 アドリブが中心らしい素人高校生たちの演技はとても自然で、いつものガス・ヴァン・サント作品にも増して透明感が漂っています。
観客ひとりひとりの問題意識がそのまま映画の意味になる、鏡のような作品。映画のたたずまいはすごく好きなんですが、 悲しいかな僕には今ひとつ響きませんでした。 |
伊藤洋次 ★★☆
交錯しながら静かに進んでいく展開。登場人物を後ろから長回しのカメラで追う――。その構成や見せ方は、なかなか見ごたえアリ。 即興を重視して作ったそうですが、主人公たちの日常がリアルに伝わってきました。特に、彼らの会話や表情はもちろん、校内を歩くところ、
着替えのシーンなどがとてもいい雰囲気で良かったです。ただ個人的に期待が大きすぎたのか、全体に浅い感じが……。 それだけがもったいなくて残念! |
にしかわたく ★★★☆
フランスの新進女流監督、デルフィーヌ・グレーズの初長編。“第二のフランソワ・オゾン”という評判に魅かれ劇場へ。 見る前にちょっくら一杯ひっかけたのが災いして、最初の20分熟睡。もともと謎めいた映画がさらに霧の中へ。
ストーリーもよくわからないままぼーっと見てましたが、それが幸いしたのか、結構面白かったですよ。 牛のバラバラ死体を中心に描かれた曼荼羅みたいな映画。観賞後強く感じたのは「ヨーロッパっつーのはつくづく肉食文化なんだなー」
ということでした。 |
カザビー ★★
闘牛士が試合で瀕死の状態に陥ってしまう。その試合の闘牛は解体され、その肉・目・角・骨がそれぞれいろいろな形で人の手に渡り、 その人々の運命を変えていく。なんだか『トーク・トゥ・ハー』と重なるなぁと思いつつ期待して観たけれどすごく難解な作品だった。
詳しい描写がないまま、どこか変で不安定な登場人物達が次々と現れ物語は勝手にどんどん進んでいくから分かりづらくてついていけなかった。 でも、きっとクライマックスでは見事にひとつにまとまるのだろうと思っていたがそれも裏切られ意気消沈。
最後まで頭に?マークがついたままですっきりしなかった。哲学好きな人または牛マニアにはおすすめ。 |
|
シネ達日誌
ロゼッタストーンでもお馴染み、当会メンバーの三笠加奈子さんが『友達より深く楽しむ外国映画の歩き方』(こう書房)を出版しました。 著者本人が描くイラストも豊富で、中高生向けのわかりやすい外国映画鑑賞の指南書になっています。
もちろん大人にも納得の内容。宗教、歴史、生活習慣を知ることで、より外国映画を楽しむことができます。 三笠さんは近々、『キネマ旬報』誌でもライターデビューとのこと。応援よろしくお願いします。(古東久人)
|
|
|
波多野えり子 : 1979年元旦の翌日という中途半端な日に東京・永福町にて誕生。現在はブライダル情報誌の編集部で修業中。 映画好きかつ毒舌な家庭で育ち、「カサブランカ」からB級ホラー作品まで手広く鑑賞する日々を過ごす。
最近はエモーショナルな韓国映画やドラマがお気に入り!
鍵山直子 : テレビ&FMラジオの構成作家。現在、i-modeとauの携帯サイトで『シネマ通信』、ボーダフォンで『シネマ・エキスプレス』を担当中。
タカイキヨコ : 1966年、愛媛生まれ。6年前に脱サラし、映画を中心としたエンタテインメント関連のフリーの翻訳者に。泣けて語れる映画が大好き。
中沢志乃 : 1972年5月8日、スイス生まれ。小学校時代に映画好きになり友達と劇を作る。一時は別の道を目指すもやはり映画関係の道へ。 5年間、字幕制作に携わった後、2002年4月、映像翻訳者として独立。夢はもちろん世界一の映像翻訳者です。
Kozo : 1970年、鹿児島生まれ。故·我王銀次主宰の劇団「大阪バトルロイヤル」で俳優として映画、TVに出演。 L.A.C.C.映画科卒業後C.S.U.L.B.に編入しスピルバーグと一緒に卒業。現在は林海象監督と”Cinema
Showcase”を主宰し毎月、短編映画を上映中。
小松玲子 : 1970年生まれ。雑誌・新聞を中心にフリーライターとして活動中。わが心のベストシネマは『さらば我が愛〜覇王別姫』。作家になったら、ああゆう愛憎ものが書けるようになりたい。売れっ子ライター目指して、現在まだ夢の途中。
にしかわたく : 漫画とイラスト描いて暮らしてます。映画好きが高じて現在『季刊ロゼッターストーン』に「でんぐり映画館」連載中。 映画とコーラとポップコーンがあれば基本的に幸せ。「飲食禁止のスノッブ映画館を打倒する会」主宰(嘘)。
伊藤洋次 : 1977年、長野県生まれ。専門紙の会社員(営業)。メジャー映画はなるべく避け、単館系しかもアジア映画を中心に鑑賞。映画を観て涙したことが一度しかないため、現在は泣ける映画を探索中。
カザビー : 1978年生まれ。映画とお笑いをこよなく愛するOL。好きな監督は周防正行、矢口史靖、SABU、ペドロ・アルモドバル、セドリック・クラピッシュなど。今年、嬉しかった出来事は矢口監督からサインをもらったことと、田口トモロヲ監督「アイデン&ティティ」のエキストラに参加したことです。
山本聡子 : 1973年生まれ。2年前に脱OLして編集者を志す。現在は自然の中を歩く本などを製作中。都会の喧騒に疲れると、吸い込まれるように映画館に行く。
見るのはアメリカ映画よりもヨーロッパ映画が多い。映画も男もラテン系が好きです。
古東久人 : 1959年生まれ。某出版社勤務。キューブリックで映画に目覚め、1980年代にキネ旬常連投稿から映画ライターへ。 「キネマ旬報」「フリックス」などの映画雑誌に執筆。編著は「相米慎二・映画の断章」(芳賀書店)。
生涯のベスト1はブニュエルの「皆殺しの天使」と長谷川和彦の「太陽を盗んだ男」。「皆殺しの天使」のDVDをぜひ出して欲しい!
|
|