自由の国 平等の国
■本書の内容
これは、多くの著書がある人気哲学者の小川仁志先生が初めて取り組んだ哲学小説です。内容は、顔がそっくりの「自由の国」の少女と「平等の国」の少女が、入れ替わって相手の国を見てみて、初めて自分の国の長所、短所に気づき、一緒に「理想の国」をつくるために立ち上がる…というお話。先生がご自分のお子様を念頭において書いてくださったので、小説部分は小学生でも楽しめる内容ですが、自由と平等、それぞれの課題がよくわかります。また、小説に続く解説部分は、大人になったお子様を想定して書いてあります。自由と平等についての思想の歴史が、非常にわかりやすく説明されていて、そこを読めば、小説がさらに深く味わえるようなしかけになっています。一粒で二度おいしい(←古い?)本です。格差が 問題になっているいまの時代、改めて自由と平等について考えてみませんか?
■目次
|
|
プロローグ |
境界線 |
第1章 |
自由の国 |
第2章 |
平等の国 |
第3章 |
カクメイ |
第4章 |
理想の国 |
エピローグ |
永遠の物語 |
|
■少し大人になった君へ
~ 「自由」と「平等」について考えるためのヒント ~ |
■小説をより楽しみたい人のために
~ 隠された秘密 ~ |
■著者プロフィール
小川 仁志(おがわひとし)
1970年、京都府生まれ。哲学者・山口大学国際総合科学部准教授。京都大学法学部卒、名古屋市立大学大学院博士後期課程修了。博士(人間文化)。米プリンストン大学客員研究員(2011年度)。商店街で「哲学カフェ」を主宰するなど、市民のための哲学を実践している。専門は公共哲学・政治哲学。著書に『はじめての政治哲学―「正しさ」をめぐる23の問い』(講談社)、『7日間で突然頭がよくなる本』(PHP)等多数。
|