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第7回  クリスマスツリー

12月に入り、とても寒くなってきた。最近では3日に1度くらいのペースで雪が降っているような気がする。寒い。

11月の感謝祭が終わると今度はクリスマスの準備で人は忙しくしている。私たち学生は学期末で忙しいのだか、それはまた別の話だ。クリスマスプレゼント、クリスマスツリー、クリスマスの飾りなどなど、街は冬でも色づいている。

アメリカでは 生のクリスマスツリーを買って家の中に飾る人が多い。この季節になると、あちらこちらでクリスマスツリーの小売店を見かける。1メートル弱のものから2メートルくらいあるツリーまであって、一口にツリーと言っても色々だ。

去年の記事で生のクリスマスツリーの売り上げが落ちていると書いてあった。今年はどうなのかと思い、小売店の人に聞いてみた。小売店のビルさん曰く、今年は売り上げが去年よりいいそうだ。

ツリーを売っているのは何も小売店だけではない。日用品を売っている大手のチェーン店でも売っている。小売店との違いは、生のだけではなく、人工のツリーも売っていることだ。

大手日用品チェーン店の一つ、Home Depotに今年の売り上げについて聞いてみた。そこのウィリアムさん曰く、今年は生のツリーの売り上げの方がいいようだ。80%の売り上げが生のツリーで、20%が人工だそうだ。

理由を尋ねてみると、ウィリアムさんは「伝統ではないですか」と言った。クリスマスツリーの伝統は約18世紀にアメリカに来た。それからというもの、ツリーはかかせない要素の一つとなっている。生のクリスマスツリーは独特の香りを持っている。多くの人が一年に一度のその香りを楽しみにしているようだ。

小売店のビルさんに理由を尋ねてみた。「ことしは寒いからだよ。寒いとクリスマスのムードが高まるんだ。だからみんな香りのある生のツリーを買いに来るんじゃないかな」とビルさんは言う。

とても興味深い文化だ。そもそもどうして人は生の木を家の中に持ち込んだのか?クリスマスツリーの歴史を読んでみたが、特に理由は記されていない。クリスマスの飾りは元々どこかからのお土産をツリーにさげたのが始まりらしい。私の推論はそのお土産を盗まれたくないから、家の中にツリーまで持ち込んだ。違うかな?

とにもかくにも、よいお年を。メリークリスマス!

2005.12.17 掲載

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