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日本人留学生が見たアメリカ

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第10回  野球観戦

ワシントンでも暑かった夏が過ぎ去ろうとしている。街を歩いていても長袖や薄手のコートを羽織っている人を見かける。夏の終わりは寂しい気持ちもあるが、秋は秋でとてもきれいな季節なので楽しみでもある。秋にはたくさんの楽しみ方がある。食欲の秋、読書の秋、芸術の秋。それとスポーツの秋。今回はスポーツについて書こうと思う。

今年の夏、私は野球観戦に行った。ニューヨークヤンキース対ワシントンナショナルズ。友達にはあまり楽しいものでもないから期待しない方がいいと言われながら、RFKスタジアムに向かった。

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日本の球場と同じように、スタジアムの周りにはホットドッグ、スナック、帽子やユニフォームを売っている露店などがちらちらある。そのうちの一つの露店でヤンキースの帽子を買って中に入った。中でもお店はたくさんあり、軽食からビール、アイスクリームなど種類は豊富だった。

この日のチケットは日本大使館を通して購入した。というのも、この日の試合は日本とアメリカの友好を祝うという試合で、日米協会が支援しているものだった。大使館が塊で席を取っていたので、私の周りには日本人の観客が多かった。これは日本人とアメリカ人の違いを見るとてもいい機会だと思い、観戦のし方を見比べてみることにした。

日本では「本場の野球を体験しよう!」と謳ったツアーなどがあったりする。本場の野球は違うとばかりに宣伝している。確かにプレーしているチームはアメリカのチームだし、球場もアメリカにある。しかし、それ以外はそう違いは感じなかった。観戦の仕方もそう違いはない。味方のチームが点を入れたり、いいセーブをしたりすると盛り上がるし、敵チームが同じことをすると味方チームに激励を送る。なので、観戦の仕方の違いも見られなかった。日本人もアメリカ人も言語自体は異なるものの、同じ言葉を話している。スポーツに言葉の壁が無いことを身をもって体験した。あまり楽しくないと言った私の友人は間違っていた。

このアメリカ人との一体化を楽しみたいなら、スポーツ観戦をお勧めする。ただ、アメリカの野球は違うと思って来るのなら、あまり満足は期待できないだろうと思う。スポーツには共通の言語がある。それをこの野球観戦を通して経験した。同じ言語を話さなくても一緒に泣き笑いできるもの、それがスポーツではないだろうか。海外旅行をするときに、スポーツ観戦も考えてみてはいかがだろう。感じたことのない一体感を楽しめる空間を作り出すもの、スポーツ。これからの季節、みなさんも目いっぱい楽しんで下さい。

2006.9.22 掲載

著者プロフィール
村重宏美(むらしげ ひろみ) : 神奈川県生まれ。大学在学中に出版に興味を持ち、卒業後アメリカの大学でジャーナリズムを学んでいる。音楽鑑賞(?)と本屋が好き。
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