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第4回 イベントデーは家族が集合

アメリカ人のイベント好きにはもう多くの人が気づいている事と思う。イベント好きというと聞こえが悪いかもしれないが、マイナスなイメージは一切ない。むしろ、感心しているくらいだ。

先週、セントパトリックデーがあった。これはアイルランドの祝日なのだが、アイルランドからの移民が多かったこの国でもイベントとして扱われている。イメージカラーが緑と決まっていて、当日3月17日にはうちの大学でも沢山の人が緑の服を着て授業に行っていた。

今月はもう一つイベントがある。イースター、復活祭だ。宗教が文化に染み込んでいるアメリカでは、とても大きなイベントになる。イースターといえば、たまごにウサギ。至るところに卵型をしたチョコレートだの、ウサギのチョコレートだのが売っている。

イースターは日にちが毎年違う。友達によると、イースターとは春分の日以降最初の満月のあとの最初の日曜日らしい。何だかややこしいが、今年は3月27日だ。

この前、大学から地下鉄の駅までのバスの中で、女の子がイースターについて電話で話しているのを、盗み聞きしたわけではないが、聞いてしまった。どうやら、その子はイースターには実家に帰るらしい。どれくらい遠いのかは知らないが、週末にわざわざ実家に帰るほど、大事なことらしい。

セントパトリックスデーのときもそうだった。いつも席が埋まっているクラスで、セントパトリックスデーには半分以上席が空いていた。実家に帰る人が多いということだ。

私もイースター当日には近くに住む伯母のところに行く。イースターのディナーだ。初めてなので、どんななのかはまだわからないが、おそらくご馳走であることは間違いない。

日本でもイベントは考えてみれば沢山ある。節句のイベントに入るだろう。1月1日にはおせちを食べ、2月3日には豆まきをして、歳の分だけ豆を食べる。3月3日は雛人形を飾ってちらし寿司を食べる。などなど。みんなが必ずするものではないが、一般的にこうなっていると思う。
 しかし、これらのイベントも親元を離れてからほとんどしてない。私は大学4年間を寮で過ごしたのだが、節分だからとか、ひな祭りだから家に帰るとかいうことをしたことがない。コレは私だけでもないと思う。ただ、家からの報告で、豆まいたよぉとか、雛人形飾ったよぉとか、そんなものだった。

こっちでは各イベントが離れた家族が集まる習慣になっているようだ。感謝祭、クリスマス、復活祭、まだまだ数えれば沢山あるだろう。映画に見るようなアメリカ人の"アットホーム"なイメージはこういうところで作られているのかもしれない。

2005.4.3 掲載

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