2002年6月27日発行(毎週木曜日配信)
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　　　　　　　　　　女性国会議員メルマガ『ヴィーナスはぁと』第３２号

  ***   ***　　今月はヴィーナス議員に「私のプライベート」という
 *****v*****　　テーマで原稿を書いてもらっています。
 ***********　　女性議員たちの意外な素顔をお楽しみいただいているでしょ
  *********　　うか。意外とみんな、普通の人たちだと思いませんか？
   *******　　境遇や趣味が近い人とは、価値観が似ていることも多いもの
     ***　　です。「この人だったら気が合いそう…」と思う人を見つけ
      *　　たら、どうぞ、激励のお便りを！


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　　目次
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■私のプライベート

　　広中和歌子（参議院議員・民主党）
　　千葉景子 （参議院議員・民主党）
　　有村治子（参議院議員・自民党）

■　「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧

■　編集後記


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　「私のプライベート」
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　文字だけの世界で、個性を表現するのは難しいかと思っていましたが、文
章には性格や人柄がはっきり現れるようです。特に、プライベートを語って
もらうと、その人らしさが前面に出てきます。

　政治家はプライベートが少ない職業のひとつ。仕事を離れてほっとした瞬
間、ヴィーナス議員たちは、どんなことをしているのでしょう。。


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　「私が料理を作って夫が皿洗い。この役割分担は結婚して以来のもの」
　　　　　　　　　　　　　　広中和歌子（参議院議員・民主党・千葉）
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　家族は6人───夫と娘、息子に、孫二人。夫は最近、山口大学学長を退官
し、東京に戻ってきた。

　子供は二人とも外国暮らし。娘は大学で教え、息子は国際機関で働く。娘
の夫も息子の妻も芸術家。孫は目下男の子と女の子の一人ずつ。

　年に一度か二度、日本か外国のどこかで家族が集う。普段は電話やE-Mail
でコミュニケーションをとる。便利な世の中になったものだ。

　夫が山口県と東京を往き来していた間すっかり怠けていた料理も、家族二
人となると作り甲斐がある。忘れかけていたかつての主婦感覚が次第に目覚
め、結構楽しんでいる。私が料理を作れば夫は皿洗い。この役割分担はアメ
リカで結婚して以来のもの。

　夫によれば、皿洗いは考えごとをしていてもできるので問題無いという。
そういわれれば、料理については買い物、準備、手順など結構頭と機転を使
う。数学を考えながらではとても務まらない。

　アメリカで子育てしていた頃、食事の最中は一切テレビをつけなかった。
そもそも家の食堂にはテレビを置いていなかった。しかし、子供達が巣立ち、
帰国してからは食卓とテレビが同じ部屋にあり、一人で食事をするときなど
ついつい観てしまう。夕食後も結構テレビを見ながらリラックスすることが
多い。

　数年前までは友人を招いてホームパーティーをすることもあったが、最近
はすっかり怠けている。そういえば客好きだった母が寄る年波と共に来客を
億劫がっていたことを今、思い出している。

　年といえば、次第に動きが鈍くなっているのは事実。かつては体を動かし
ていないと気分がすっきりしなかったものだが、最近は国会の中を速足で歩
くぐらい。たまにゴルフに誘ってくださる方もあるが、スコアが恥ずかしい。
それでも都会のせせこましい中から、緑豊かな自然の中を歩けることは実に
気分爽快！機会があれば御迷惑承知で出掛けるようにしている。

　こうして自分のプライベートな時間を思い起こしてみると、あまりエキサ
イティングなことをしていない。正直な話、私にとって最も活々として楽し
い時は国会で仕事をしている時。本会議・委員会・党の勉強会等々、次々と
新しいことに出会い勉強する機会に恵まれていることを心から幸せに思って
いる。


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　「ハワイ島のスバル望遠鏡を見学に行くのが夢」
　　　　　　　　　　　　　　千葉景子 （参議院議員・民主党・神奈川）
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　とりたてて皆さまにご披露するようなプライベートがあるわけではないが、
密かに楽しんでいる（というより、いずれ大いに楽しみたいという方が正確
かもしれない）道楽をお教えしよう。

　その一つは天体観望。実は幼い頃、私は天文学者になりたいと思っていた。
親に買ってもらった天体図鑑と小さな天体望遠鏡で、すっかり宇宙のとりこ
になってしまったのだった。

　夜になると眠い目をこすりながら、図鑑片手に空とにらめっこ。特に寒い
冬の夜（天体は最も美しい季節でもある）など、重ね着でコロコロになった
姿で夜空に夢中になったものだ。

　その後、残念なことに、理数系の成績が今一つ伸び悩み（？）、学者の方
は断念、専ら趣味として楽しむことになった。しかし、この趣味の難しいと
ころは、活動が夜に限られるという点である。仕事を持ち、更に議員になっ
てからは、睡眠時間（当然、夜の）も必要であって特別の天体ショーの際以
外はなかなか楽しめない。

　愛機（？）であるミードの天体望遠鏡もホコリをかぶったままになってい
る。いずれ道楽に専念するぞ！と、心に誓っている。何とか近いうちに、ハ
ワイ島のスバル望遠鏡を見学に行きたいと願っているが、さてどうなること
やら…

　もう一つの趣味は植木屋さん。決して“ガーデニング”などという洒落た
ものではなく、あくまでも“植木屋さん”なのである。こちらの方は多少実
益も兼ねて、時間が許せば実行している。小型の木の剪定には本職からもお
褒めの言葉（冗談半分とは承知しているが）をいただき、大いに満足してい
る。

　脚立から落ちないようにすること、ハチの巣などをつつかないこと等が注
意事項である。

　いずれにしても、以上は願望も含んだ道楽の話。普段のプライベートは、
身の辺りの生活にとって必要最少限のことを片づけることで終わる毎日です。
時折、時間の合いそうな友人を誘い（振ること、振られることしばしば）ワ
インと美味いツマミと気取らぬ会話で一時を…。現在の私のささやかな贅沢
です。


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　「11年間記し続けてきた『心のノート』は、私にとってかけがえのない宝」
　　　　　　　　　　　　　　　有村治子 （参議院議員・自民党・比例）
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■前向きで、明るい自分になるために

　政治家は、「常に元気でいることが求められる」仕事だと、1年生議員であ
る私でさえ痛感しています。少し逆説的なようですが、毎日、本当に多くの
方々とお会いし、張りつめたり「へこむ」ことが多い環境の中にあって、い
つも明るく前向きな自分でありたいからこそ、努めて独りきりになる時間を
確保するようにしています。

　現在アメリカに渡って、シアトルマリナーズで活躍中のイチロー選手が、
ある時から本番の試合で出せる限りの実力を発揮するために、プライベート
では努めて独りでいる時間を多く持つようになったことにも、共感します。

　そこで「私のプライベート」というテーマの今回は、文字通り、個人とし
て自分自身と向き合う「独りの時間」に、私が11年間記し続けてきた『心の
ノート』について、書いてみようと思います。

　一番お気に入りの洒落たノートを使った『心のノート』も、今や3冊目。単
なる「時々日記」ではなく、「自分が壁にぶち当たった時に、どう自力で起
き上がっていく力を出すか」という視点で、勇気が湧くストーリーを集め続
けた、私にとっては、かけがえのない宝になっています。

『心のノート』には、例えば以下のようなコレクションが並んでいます。

　●大好きな人から贈られた励ましの手紙や寄せ書き、年賀状、「ヨイショ」
　　をしてもらっていることを承知の上でも嬉しくなった「褒め言葉」

　●大失敗や失恋をしたときに、独り泣きベソかきながら綴った誓い

　●洋の東西や宗教を問わず、心から共感した格言、ことわざ、語録

　●電車の吊り広告を見て感動したキャッチコピーや新聞・雑誌の見出し

　●生き方について、深く考えさせられた手記や社説・投書欄の切り抜きと、
　　その感想

　●発想の転換となる経営戦略や、マネジメントのノウハウ

　●夢を膨らませてくれるモデルハウスの写真や「今月の占い」、元気を与
　　えてくれる動物や子どもの絵

　●自分の原点を見つめ直す「就職内定書」や「奨学金給付通知書」

　●「本物の生き方」をしていて尊敬する人・故人の自伝や伝記、歴史的演
　　説の書き写し　…等。

　ノートを記し始めた20代の前半は、失敗ばかりしていて自分がとてつもな
く落ち込んだ時に、自分の心を癒し助けてくれた「元気の出る言葉」をつれ
づれなるままに書き留めているだけでした。

　が、10年以上続けた現在は、この『心のノート』が、「将来、心が満ちて
感謝した状態で、この生涯を全うすることができるかどうか」、「自分自身
が、その最期の目標に沿った生き方をしているかどうか」を確認する、いわ
ば羅針盤や手鏡のような存在になっています。

■歳の数に応じた目標リスト―――年を重ねるほど、目標が多くなっていく

『心のノート』で特に重宝しているのが、毎年の目標や夢を、歳の数だけ並
べた一覧表です。毎年、その時々に真剣に考えている目標やことがらを厳選
してリストにしておき、翌年の誕生日に、それが1年間でどれだけ具現化した
か、各項目に○△×を付けて振り返り、同時に、昨年の年齢プラス１の目標
を書き出します。

　1年前や5年前、10年前に自分が何に悩み、何に心を躍らせていたのか、書
き続けると、こんなにも新鮮な「心の成長記録」になるんだぁ…と自分でも
びっくりしています。

　余談ですが、おそらく私が70歳になるころには、「保育園に通う孫の運動
会で、孫と手をつないで一緒に踊ること」といった目標が出てくるでしょう
し、80歳の誕生日に用意する80件の目標の中には、きっと「入れ歯に頼らな
いで、大好きなゴマせんべいをほうばること」といった、生活感あふれる目
標も入ってくると思います。（ニコッ）

　ご興味のある方は、ぜひご自身が心地良く感じるスタイルで、『心のノー
ト』を始めてみてください。自分の願望やエゴなども含めた本心と向き合う
ことは、正直言って簡単なことではないですが、「日記はこうあるべき」と
いう固定観念に縛られずに、自分のための時間や１ページを創ることは、
「らしさ」を見失わず、前向きで明るい姿勢を持ち続けるために、とても大
事なことだと私は感じています。

　現在、鉄道会社に勤める会社員の夫と2人暮らしですが、昨年夏の参議院選
挙で、「当選の可能性は無い」と言われ続けた闘いに、出馬することを認め
てくれた夫は、戦友だと思っています。家族については、また機会があれば、
書きますネ。


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　　「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧
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「ヴィーナスはぁと」に参加してくださったのは、次の１６名の方々です。
詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
ホームページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/

　◇衆議院
　　川田悦子 （無所属・東京）　　瀬古由起子（共産党・東海）
　　武山百合子（自由党・北関東）　　松島みどり（自民党・東京）
　　水島広子 （民主党・栃木）　　山内惠子 （社民党・北海道）
　　山口わか子（社民党・北陸信越）

　◇参議院
　　有村治子 （自民党・比例）　　井上美代 （共産党・東京）
　　岡崎トミ子（民主党・宮城）　　小宮山洋子（民主党・比例）
　　千葉景子 （民主党・神奈川）　　八田ひろ子（共産党・愛知）
　　広中和歌子（民主党・千葉）　　福島瑞穂 （社民党・比例）
　　吉川春子 （共産党・比例）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　計16名（敬称略）


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　　編集後記
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　ワールドカップで日本が熱く燃えたのと対照的に、国民の政治への関心は、
一時期に比べて、ずいぶん冷え込んでいるような気がします。「ヴィーナス
はぁと」も期待はずれにならないように頑張らねば、と気合を入れなおして
いるところです。

　政治に関心がもてるかどうかは、応援したい人物がいるかどうかが大きい
と思います。「ヴィーナスはぁと」を毎週ご愛読いただいて、お気に入りの
女性議員は見つかったでしょうか。

　「私のプライベート」シリーズの次からは、政策の話題に戻ります。「こ
の議員に、これを聞きたい」といったご質問があれば、どんどんお寄せくだ
さい。できるだけ多くの人に関わりがある質問のほうが、取り上げられる可
能性は高いです。

　また、お寄せいただいたご意見の一部は、このメルマガ上でも紹介してい
きたいと思っています。世間に訴えたいことがある方も、この機会をご利用
ください。メルマガへの感想もお待ちしております。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ロゼッタストーン・弘中百合子）

ご意見、ご質問はvheart@rosetta.jpまでお願いします。

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有村治子議員、広中和歌子議員、吉川春子議員、山内惠子議員が登場！
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■次号予告
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次回もヴィーナス議員たちに、「私のプライベート」を語っていただきます。

　◆川田悦子議員（無所属）
　◆瀬古由起子議員（共産党）
　◆山内惠子議員（社民党）
　◆水島広子議員（民主党）


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女性国会議員メルマガ『ヴィーナスはぁと』
　編集長：ロゼッタストーン 弘中百合子
　発行　：株式会社ロゼッタストーン
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