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第17回 「親」になるまでは「子供」の法則


クリスマスにお正月。子供の頃はワクワク胸躍るこの時期も、大人になってからはドキドキすることが多く、何かとスリリングだ。

クリスマスは甥っ子たちに何をねだられるかドキドキ。小学校低学年の頃までは、2〜3千円のものを買ってあげれば「めぐみおばちゃん大好き〜」と抱きついてくれたものだが、小学校高学年、中学生になるとそうはいかない。ねだる物の値段の桁が違ってくる。今年も、また一段高いハードルを越えねばならない・・・。

そしてお正月には何人「子供」に会うかドキドキ。その時にお年玉をあげないと、大人として失格のレッテルを貼られるような強迫観念がある。精神衛生上非常によろしくない。せっかく正月休みで帰省するのだから、心身の休息のためにも、なるべく家の中にこもって寝正月に徹することが賢明だ。

こんなもっともらしいことを言っている私だが、実は数年前まで祖母からはお年玉をもらっていた。なぜなら祖母は遠い昔、「結婚するまではお年玉をあげるからね」と宣言してしまっていたからだ。しかし誰が40過ぎてまで嫁に行かないと想像したことだろう。当時の祖母は「結婚するまで=20代半ばぐらいまで」と信じて疑わなかったに違いない。だがそんなことは私の勝手な憶測として気にせず、無邪気に頂けるものは頂いていた。

ところがある日、その不条理に気づいてしまった母から「おばあちゃんには、お年玉をあげてももらう年齢じゃないでしょう!」と、とがめられてしまった。その結果、その後の祖母からのお年玉は丁重に辞退させて頂く破目になってしまった。私が唱える「親」になるまでは「子供」の法則は、母には通用しなかったようだ・・・。

イラスト

2005.12.25 掲載

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