第14回 ハーブにまつわるエトセトラ
横浜某所にある私の憩いの場。ここに来ると何だかホッとする。
そこはハーブ園。ハーブ園と言ってもおしゃれな雰囲気が漂うところではない。植えられたハーブは伸び放題だったり、枯れているものがあったり…美しい景観とは言い難い。でも自然のままに伸び切った姿には雄々しさがあり、季節的に枯れるべきして枯れた姿には和みさえ感じる。
そしてそこには山羊やうさぎもいる。こういう動物に接する機会は、私の日常ではそこだけだ。そっと山羊に近寄り「メモ用紙」を差し出してみた。嬉しそうに食べてくれることを期待したのだが・・・残念ながら何の反応もなかった。山羊って本当に「紙」を食べるのかな?見たことないけど・・・。
気を取り直してうさぎ小屋へ。そのうさぎたちは、最近ペットとして流行のピーターラビットみたいなメルヘンちっくなものではなく、子供の頃学校で見た、白や白×黒まだらの和風なうさぎだ。私的には、彼らの風貌の方が断然親しみを感じる。
癒しや和みというものは、どこか懐かしさから漂うものなのかもしれない。
ハーブに魅了されて早5年。ベランダのハーブの手入れをしているだけでも、優しい香りに包まれて豊かな気持ちになれる。
お料理をする時、紅茶やジュースを飲む時にベランダからハーブを摘んできて使うと、めちゃめちゃ映画のヒロインな気分だ。
でもハーブを育てている事を事務所のMくんに話したら、「それっておじいさんが盆栽に興味を持つ感じですかね?」と言われてしまった・・・。映画のヒロインなのに・・・。
2005.11.10 掲載
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